内容説明
豊富な鉱物資源により注目され発展するモンゴル国だが、その経済の「基層」には今も遊牧が存在している。本書は、人類にとって農耕と並ぶ生産経済でありながらその理論的枠組みが皆無に等しかった遊牧について、モンゴル国でのフィールド・スタディの成果を中心にその生産経済メカニズムを分析。遊牧地域のための新たな経済開発の枠組みを提供する。
目次
序章 遊牧経済論の課題と手法
第1章 モンゴル経済の概観
第2章 モンゴルにおける市場化政策と遊牧経済の変化
第3章 牧民による経済行動の現状―家畜生産物取引の実態に関するフィールド・スタディからの検討
第4章 牧地制度の実際と分析
第5章 牧民間経済格差の分析
終章 10年を経て―モンゴル遊牧経済の変化と不変
著者等紹介
湊邦生[ミナトクニオ]
1975年兵庫県生まれ。1998年大阪外国語大学外国語学部卒業。2005年神戸大学大学院国際協力研究科博士後期課程修了、博士(学術)。現在、高知大学教育研究部総合科学系地域協働教育学部門准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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