感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hoshinot
1
オルテガの生の哲学はここでも健在だが、本書では開口一番に「勉強することは虚偽である」と穏当ならざる主張を展開する。しかしその意味するところは、学習という営為に内在する矛盾、問題を明らかにするものであり、考えさせられた。後半では形而上学の主題である存在論に言及し、アリストテレス的実在論とデカルト以降の観念論を批判的に検討する。そして両論の限界とその真理性を指摘し、それを踏まえた上で彼の存在論・生の哲学を展開するのだが、私は特にデカルトの観念論に関する言説から得るところが多かった。とても知的刺激に満ちた本。2016/02/13
maki
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私自身幼少期に思い悩んだ「存在」について、いま一度思い起こさせる内容であった。私自身は語彙の獲得とともに悩みは過去のものとなったが、論点はもっと別のところにあるのか・・・ PS.形而上学の説明に神の存在を例に説明しているものをよく見かけるが、ミスリードを招く危険性が高いと感じた。 2015/03/23
Hiroshi Higashino
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哲学書としては比較的読みやすい印象、形而上学に興味がある人は一読の価値あり...
