内容説明
19世紀のオランダで、神学者、教育者、そして政治家としても活躍したアブラハム・カイパー。古典的名著『カルヴィニズム』を著し、信仰を個人的・内面的に捉えるのみならず、その社会的・公共的意味を問うた彼の思想から、21世紀を生きる私たちの信仰と生き方を考える。
目次
第1章 カイパーの神学と文化―概観(カイパーのカルヴァン主義;「地を満たす」;多様であることは素晴らしい;領域;文化の「運河とせき止め湖」;カイパーの政治的な「位置づけ」;第三の道;聖書における領域とは?;教会の立場;宗教的反定立;神の「素晴らしい贈り物」)
第2章 二一世紀におけるカイパー(カイパー主義の現代的刷新;人種―もう一つの加えられた「新」;福音主義のためのカイパー;世界の見方;鐘はまだ鳴っているか?;教会の役割の強化;文化的忍耐の涵養;「キリスト教世界」を超えて;領域が「縮小する」時;イスラームからの挑戦;「十字架のもと」のカイパー主義)
著者等紹介
マウ,リチャード・J.[マウ,リチャードJ.][Mouw,Richard J.]
1940年生まれ。ウェスタン神学校卒、シカゴ大学博士課程修了。イリノイ大学で哲学を教えた後、1968年からカルヴァン大学教授(哲学)。その間、1975‐76年にプリンストン大学の特別研究員(社会学)、1982‐83年にアムステルダム自由大学の客員教授を務める。1985年、フラー神学校の教授となり、1993年に学長就任
稲垣久和[イナガキヒサカズ]
1947年生まれ。1975年東京都立大学大学院博士課程修了(理学博士)。アムステルダム自由大学哲学部・神学部研究員、客員教授を歴任。現在、東京基督教大学大学院教授、国際キリスト教福祉学科長、同大学付属公共福祉研究センター長
岩田三枝子[イワタミエコ]
1975年生まれ。東京基督教大学卒、米国カルヴァン神学校修士課程修了、トロント・キリスト教高等学術研究所修士課程修了。現在、東京基督教大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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