内容説明
オンラインで学校の外へと拡がる学びの場。教育とテクノロジの関係のこれからを探る。ICTを教育に活用するアメリカの先進的な取り組みと、訳者らによるオリジナルの「座談会」を改めて収録。GIGAスクール構想の実装がコロナ禍を機に急速に進展する中、日本の公教育にICTを取り入れる課題と積極的方略を展望。
目次
1章 どのように教育は変わろうとしているのか
2章 テクノロジ推進派の意見
3章 テクノロジ懐疑派の意見
4章 アメリカにおける学校教育の発達
5章 新しいシステムの芽生え
6章 教育における3つの時代の変化
7章 失われるもの、得られるもの
8章 学校はどうすれば新たなテクノロジとつきあえるのか
9章 結局、何がいいたいのか?
10章 テクノロジ世界のなかで教育を再考する
座談会 教育とテクノロジの関係のこれからを探る
著者等紹介
稲垣忠[イナガキタダシ]
1976年愛知県に生まれる。金沢大学教育学部、同大学院教育学研究科を経て、関西大学大学院総合情報学研究科博士課程を修了、Ph.D(情報学)。現在:東北学院大学文学部教育学科教授。専門:教育工学・情報教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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izw
9
デジタルテクノロジが進み、教育が学校外で行うようになりつつある。公教育制度は、19世紀に産業革命に必要な人材創出のために整備された、徒弟制度に代わる制度で、20世紀前半に成熟した以後は、制度が安定し、保守的で改革しずらくなっている。テクノロジが発展し、コンピュータ、インターネットが普及したことで、教育のあり方を見直す必要があるが、学校では対応しきれないという主張。日本でも、COVID-19をきっかけにGIGAスクール構想が前倒しになったが、学校という枠組みで対応していくのが妥当なのか、と考えさせられる。2020/11/01
Go Extreme
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知的な市民と訓練された労働者 学習の側面:テクノロジー・学校・指導・学習・教育の現況 テクノロジー推進派vs懐疑派 責任:保護者→政府・学習者自身と保護者 期待:社会的再生産→全員の成功・個人の選択 内容:実用的スキル→学問的知識・学び方の学習 方法:徒弟制→講義形式・相互作用 評価:観察→ペーパーテスト・状況に埋め込まれた評価 場所:家庭→学校・どんな場所でも 文化:大人文化→仲問文化・年齢ミックス文化 関係性:個人的結びつき→権威者・コンピューターを介した相互作用 テクノロジー世界のなかで教育を再考2020/11/16