内容説明
2003年から2013年の間に、著者が日本、韓国、フランスにおいて行った質的、量的調査にもとづき、3カ国のひとり親家族の有する不安定さのリスクと現在の支援システムについて明らかにした上で、そのリスクを回避するための日本における新しい社会システムのあり方について明らかにした。ひとり親の女性に焦点を当てながら検討。面接調査を行ったアメリカ合衆国、ドイツ、イギリスの例についても触れている。
目次
第1章 日本、韓国、フランスのひとり親家族の置かれた社会的条件(家族の個人化;経済のグローバル化とひとり親家族の不安定さのリスク ほか)
第2章 日本、韓国、フランスのひとり親家族の不安定さのリスク(調査方法と調査対象者の基本的属性;ひとり親家族に対する偏見と孤立 ほか)
第3章 フランスのひとり親家族に対する支援(ひとり親家族政策;ワークフェア政策 ほか)
第4章 韓国のひとり親家族に対する支援(急激な近代化と福祉の拡大;ひとり親家族政策 ほか)
第5章 日本のひとり親家族に対する支援(ひとり親家族政策;ワークフェア政策 ほか)
著者等紹介
近藤理恵[コンドウリエ]
1968年京都市生まれ。1998年立命館大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。現在、岡山県立大学保健福祉学部准教授。専攻は社会学(フランス社会学理論、社会病理学、国際家族福祉論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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