内容説明
東大とサントリーのコラボ。水のスペシャリストがおくる“水の世紀”を生きるヒント。
目次
「水の知」への招待
1部 水とかかわる「人」(川の本質と河川技術のあり方;水と森と人;農地は水のコントロールが命―のうち情報リアルタイムモニタリングシステム)
2部 「地域社会」に根づく水(地下水と人と社会;水と生態系と地域社会;水と市民参加型社会―市民環境科学への招待)
3部 「世界」のなかの水問題(世界の水と衛生問題と日本の役割;飲み水の水質基準はどのように決めるのか;トイレから世界を変える;水を巡る国家間の確執と協調)
4部 「ビジネス」としての水(マニラにおける水道事業民営化;健全な水ビジネス;今、なぜ世界が水ビジネスに着目するのか)
著者等紹介
沖大幹[オキタイカン]
1964年東京都生まれ。93年学位取得(東京大学)。博士(工学)。現在、東京大学生産技術研究所人間・社会系部門教授(「水の知」(サントリー)総括寄付講座兼任)。専門は地球水循環システム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こずえ
0
日本に残された数少ないビジネスが実は水。 衛生面ではなんだかんだ世界随一。 つまり文理問わず水の問題について知っておくことが肝要で、それについて網羅的にまとめたのがこれ。
Shiori
0
水の知をまとめたもの。とってもわかりやすかった。水問題は世界でどうなっているのか、世界の水問題に日本はどう貢献してくべきかなど学ぶものが多かった。2013/10/10
taming_sfc
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沖大幹先生監修による2010年の著作。東京大学におけるサントリーの寄附講座の講義録を、読みやすい形にまとめたものである。水問題に関する啓蒙書は、多多あるが、本書はその中でも幅広い関心・分野にわたり、一線で活躍されている講師の方々によるものであり、かなり信頼度が高く、かつ完成度も高いと思う。まさに、水問題に関心のある一般読者および高校生・学部学生必読の一冊である。2011/01/04