愛情という名の支配 (新装版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784759313314
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0095

内容説明

「あなたのために」が、苦しみのはじまりだった。愛情とは、与える側と受ける側の双方があって成り立つのです。受ける側がそれを苦痛や拘束と感じれば、愛情ではなくそれは支配なのです。家族を縛る「共依存」の名著待望の復刊!

目次

第1章 愛情という名の支配
第2章 機能不全家族とアダルト・チルドレン
第3章 アルコール依存症の父と共依存の母とアダルト・チルドレン
第4章 アダルト・チルドレンからの回復
第5章 さようなら家族を縛る共依存
第6章 自分を苦しめる常識からの解放

著者等紹介

信田さよ子[ノブタサヨコ]
1946年岐阜県生まれ。臨床心理士(原宿カウンセリングセンター所長)。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。専攻分野はアディクション全般、アダルト・チルドレン(AC)、家族問題、DV(ドメスティック・バイオレンス)・虐待など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

21
アルコール依存症の臨床に携わってきた著者が共依存の背景にある権力関係を分析した内容となっている。女性の場合は経済的自立を断念し、夫や子どもの世話を引き受けることを求められる社会に生きている。そうすると、例えばアルコール依存症の夫を世話して立ち直らせようとする行動に出る。いわゆる共依存である。 こうした事例を敷衍していくと、自他の境界が曖昧な状況で相手と関わるということが起こる。例えば、子どもが良い成績を収めるために教育に力を注いだり、モラハラに耐えながら夫の出世のために世話焼きをするような行為である。→2023/02/15

カッパ

21
【図書】【53】【評価】◎ 【あらすじ】愛情という形をとる支配がある。それはアダルトチルドレンである。そこからの回復と解放の方法が語られる。 【感想】自分がどのように回復かを考えさせられた。親であるなら何よりも夫との関係を充実して楽しく生きることが肝になりそうである。2017/02/13

mochi

6
苦しい人はアダルトチルドレンだということをまずは認識することから変わっていく。親を責めたくなるけど、親も大変だった。でも、親を許せなくても良い。まずは自分が抑圧されていたことに気づく。辛かったという気持ちを認識する。「自分が悪い」と思い続けるとこの世から消えたくなってしまうもの。共依存関係ってやっぱり怖いし、そこから抜け出すのにカウンセリングは良い。サイコドラマ(心理劇)を演じることで理想の自分を現実にする練習というのは面白いと思った。2021/09/18

*すずらん*

6
愛するという慈愛の感情と、支配という抑圧は相反する。故に達が悪く非常な苦しさだ。一見可愛がられ何不自由なく愛されている様に見える。しかし蓋を開けてみれば、それは母親の満たされない感情の押し付けであり、子供はがんじがらめになっている。苦しい。だけど暴力を受けている訳でも暴言を吐かれるでもない。他者が言う様に、私は確かに愛されている。なのにどうしてこんなにも苦しいのだろう?当たり前だ。母親が後ろから覆いかぶさっているからだ。歩くのもやっと。その上あちらへ行け、こちらへ行けと指示される。私は母親から解放されたい2013/09/17

ikue

4
共依存を知りたい人にオススメ。特に、自分が共依存かも、と思っている人に良い本だと思う。とても優しい。それにしても15年経っての復刊というのは驚き。復刊なだけあって、良い。わかりやすい。2013/10/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7324334
  • ご注意事項

最近チェックした商品