内容説明
「金子一高日記」を初めとする近年相次いだ重要資料の出現に伴い、作者近松のイメージは遥かに豊かなものになりつつある。本書はこうした研究状況を踏まえ、日本演劇に画期的な豊饒をもたらし、世界の古典といわれる近松の人となりと作品の魅力を、『浄瑠璃御前物語』から今日の文楽・歌舞伎までを視座に収めて、今一度、問い直そうとするものである。神戸女子大学古典芸能研究センターによる特別連続講座と公開シンポジウム「華やぎと哀しみ―近松再発見」の成果を中心に据え、関連論考を新たに求めて編纂した。
目次
近松はわれらの同時代人か―安田雅弘の「傾城反魂香」について
パネルディスカッション「近松・その創造空間」
近世道頓堀芝居事情―近松・義太夫・出雲
近松と万太夫
近松の人となりと作品
近松と浄瑠璃―正根なき木偶のわざ
近松と歌舞伎
近松と謡文化
近松と文楽
近松と絵画〔ほか〕
-
- 和書
- スモールタウン・アメリカ
-
- 和書
- 商標 (第6版)