目次
死刑について考えるために(福島みずほ)
死刑廃止のための大道寺幸子基金表現展―美術作品受賞作から
死刑囚からあなたへ
このアンケートの公開まで
死刑確定者の現状―アンケートから
死刑囚の権利保障 再審と恩赦
「死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90」賛同人になってください
死刑廃止のための大道寺幸子基金について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
5
2011年時点の死刑囚に行ったアンケート結果を集約。今、本書を手に取ると既に執行された者、病死した者がかなりいる。松田康敏死刑囚は自画像を掲載し、「私の似顔絵自画像、初公開で~す」と明るい。2012年3月執行。享年44。2018/07/11
Ayana
4
独房で果てない孤独の時間を過ごす死刑囚の発するメッセージは一読の価値あり。そもそも冤罪という一点だけでも死刑廃止すべきだと思うのだが、人道的倫理的な面からも死刑制度の是非は国民一人一人が自分事として考えたい。アンケート項目の「法務大臣に言いたいこと」に対する「死刑執行しないでほしい」の言葉が辛い。殺人を犯した者への処罰が絞首刑というのは本当に正義なのか。死刑に関する情報がほとんど世に出てこず、故にまったく議論されていないことがこの国の問題点。よってこの本は大変貴重な資料。福島みずほ議員に感謝したい。2023/04/11