魂を統治する―私的な自己の形成

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魂を統治する―私的な自己の形成

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  • サイズ B6判/ページ数 505p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784753103331
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

20世紀の心理学的諸科学に代表される「ヒューマン・テクノロジー」は、戦時下の軍隊と市民、工場や職場の労働者、子どもの発達と家族関係、心理療法の流行を通じ、統治可能な「心=魂」を持つ主体を形成してきた。「心的なもの」の科学がいかに主体形成を促し、その統治に寄与してきたかを暴く、統治と心理をめぐる現代社会の分析。 (帯より抜粋)

第二版への序文

初版への序文

はじめに

第一章 戦時下の人々

 1 戦争の心理学

 2 士気の統治

 3 心理戦の兵士たち

 4 戦時下の諸集団

第二章 生産的な主体

 1 労働の主体

 2 満足した労働者

 3 戦時下の労働者

 4 仕事場の民主主義

 5 経営管理の専門知

 6 自己の生産

第三章 子どもと家族とまわりの世界

 1 小さな市民

 2 心理学者のまなざし

 3 愛の絆の調整

 4 精神の最大化

 5 責任ある自律的な家族

第四章 私たちの自己のマネジメント

 1 自由を義務づけられた人々

 2 行動の再形成

 3 自律のテクノロジー

 4 自由の治療

あとがき 一九九九年

原注

訳者解題

ニコラス・ローズ[ニコラス・ローズ]
1947年生まれ。イギリスの社会学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスBIOS研究所所長をへて、現在ロンドン大学キングスカレッジ教授。生物学や心理学、社会学の境界領域において、ミシェル・フーコーの生権力理論の影響のもとに研究。近年では、現代社会における生命科学・生命倫理の問題を社会全体の権力論的構造において研究する議論が注目を集める。著書に『われわれの自己を発明する』(1996)、『自由の権力』(1999)、共著に『現在を統治する』(2008)、『ニューロ──新しい脳科学と心の統御』(2013)など。著作の日本語訳として、『生そのものの政治学 二十一世紀の生物医学、権力、主体性』(檜垣立哉監訳、小倉拓也・ 佐古仁志・ 山崎吾郎訳、法政大学出版局)がある。

堀内 進之介[ホリウチ シンノスケ]
1977年生まれ。青山学院大学大学院非常勤講師。現代位相研究所・首席研究員。専門は、政治社会学・批判的社会理論。著書に『知と情意の政治学』(教育評論社)があり、『感情につられる人々(仮)』(集英社新書)を近刊予定。共著に『人生を危険にさらせ!』(幻冬舎)、『悪という希望――「生そのもの」のための政治社会学』(教育評論社)、『統治・自律・民主主義――パターナリズムの政治社会学』(NTT出版)、『本当にわかる社会学』(日本実業出版)など、ほか多数がある。

神代 健彦[クマシロ タケヒコ]

内容説明

「魂」の自由は、果たして自由か?20世紀の心理学的諸科学に代表される「ヒューマン・テクノロジー」は、戦時下の軍隊と市民、工場や職場の労働者、子どもの発達と家族関係、心理療法の流行を通じ、統治可能な「心=魂」を持つ主体を形成してきた。「心的なもの」の科学がいかに主体形成を促し、その統治に寄与してきたかを暴く、統治と心理をめぐる現代社会の分析。

目次

第1章 戦時下の人々(戦争の心理学;士気の統治 ほか)
第2章 生産的な主体(労働の主体;満足した労働者 ほか)
第3章 子どもと家族とまわりの世界(小さな市民;心理学者のまなざし ほか)
第4章 私たちの自己のマネジメント(自由を義務づけられた人々;行動の再形成 ほか)

著者等紹介

ローズ,ニコラス[ローズ,ニコラス] [Rose,Nikolas]
1947年生まれ。イギリスの社会学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスBIOS研究所所長をへて、現在ロンドン大学キングスカレッジ教授。生物学や心理学、社会学の境界領域において、ミシェル・フーコーの生権力理論の影響のもとに研究。近年では、現代社会における生命科学・生命倫理の問題を社会全体の権力論的構造において研究する議論が注目を集める

堀内進之介[ホリウチシンノスケ]
1977年生まれ。青山学院大学大学院非常勤講師ほか。現代位相研究所・首席研究員。専門は、政治社会学・批判的社会理論

神代健彦[クマシロタケヒコ]
1981年生まれ。京都教育大学教育学部専任講師、博士(社会学)。専門は教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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袖崎いたる

6
もちろん後期フーコーの統治性の衣鉢を継いでいる。私たちがどれだけ統治されまくっていて、その統治に乗っかるかたちで関心を起こし、感情を沸かし、幸福に浴しているのか。自覚なんてものは必要ないのだ。これを悲観的に受け止める向きもなくはないし、ニヒリストを気取ることもできる。逆に楽観的な気分になることだってできる。統治機構を暴けば他の統治の仕方にも開かれるというもの。いずれにせよ自己への政治性に啓発されるのには良い本。統治性研究の記念碑的一冊。2019/10/24

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