目次
第1部 性的少数者の名前と表象
第2部 国民・宗教・家族による排除
第3部 資本主義による条件付き包摂
第4部 家族・国民への条件付き包摂
第5部 「公式の政治」が招く齟齬・分断・排除
第6部 「日常の政治」によるもう一つの「解放」
著者等紹介
日下渉[クサカワタル]
名古屋大学大学院国際開発研究科。フィリピン地域研究、政治学。博士(比較社会文化)
青山薫[アオヤマカオル]
神戸大学神戸大学大学院国際文化学研究科。社会学、ジェンダー/セクシュアリティ研究。博士(社会学)
伊賀司[イガツカサ]
京都大学東南アジア研究所。政治学、地域研究。博士(政治学)
田村慶子[タムラケイコ]
北九州市立大学法学部。国際関係論、東南アジア地域研究。博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カモメ
3
日本において多様性の英語標準化(アメリカ規格化)が起こっており、アジア史が取り上げられることは無い。日本よりも宗教の影響を強く受け、必ずしも欧米に親和的でなく、それぞれ異なった文化的背景を持つ東南アジアの状況を知る事ができ、まさに「多様性の多様性」を考えさせられた。日本で名乗り運動が起こらず「ホモ」「オカマ」が除去され新たな名称が英語から紹介されるようになった指摘は日本の特徴に気付かされる。 イスラーム保守派が強いインドネシアでは真摯に祈りさえすればLGBTでなくなるとされ治療の対象と位置づけられている。2021/08/29