明石ライブラリー
ディズニー化する社会―文化・消費・労働とグローバリゼーション

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  • サイズ B6判/ページ数 375p
  • 商品コード 9784750328034
  • NDC分類 361
  • Cコード C0336

出版社内容情報

グローバリゼーションと消費社会化の進む現代社会の特質を「ディズニー化」という観点から分析する。テーマ化、ハイブリッド消費、マーチャンダイジング、パフォーマティブ労働、管理と監視といったキーワードを自在に用いたスリリングな論考を展開。

目次

第1章 ディズニーゼーション
第2章 テーマ化
第3章 ハイブリッド消費
第4章 マーチャンダイジング
第5章 パフォーマティブ労働
第6章 管理と監視
第7章 ディズニー化の示唆するもの

著者等紹介

ブライマン,アラン[ブライマン,アラン][Bryman,Alan]
英国ラフバラー大学社会科学科で31年間教鞭をとった後、2005年よりレスター大学経営学部教授を務める。専門は組織・社会の調査研究。主に3つの分野(リーダーシップ論、質的・量的調査の統合、ディズニー化・マクドナルド化と関連した消費社会分析)で実績をあげている

能登路雅子[ノトジマサコ]
アメリカ文化研究者。東京大学教養学部卒。カリフォルニア大学ロサンゼルス校人類学博士課程修了。1980年から83年にかけて、ウォルト・ディズニー・プロダクションズおよびオリエンタルランド社の嘱託として、東京ディズニーランドプロジェクトに参加。東京大学助手、武蔵大学助教授、東京大学助教授を経て、1996年より東京大学大学院総合文化研究科教授

森岡洋二[モリオカヨウジ]
ビジネス法務翻訳者。創価大学卒。マッコーリ大学応用言語学修士(オーストラリア)、同大学国際コミュニケーション博士。中高英語教員を経て、渡豪。在豪14年。その間、ニューサウスウェールズ大学とアメリカンエキスプレスで日本語非常勤講師。その後、マッコーリ大学で異文化関係論とアジアメディアを教える。1999年より、企業情報、経営資源管理、契約書、会社定款、市場調査などのビジネス法務翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

富士さん

6
既存のメディアミックスのイメージ内にあるものにとどまらず、ショッピングモールや博物館なども視野に入れる対象の広さと、売り物の物語を維持するために必須とされる労働の特殊性に触れる深さもあります。通底する基礎理論に物語消費論を置いてもいいように思うので、本書の内容はそのまま日本での議論と接続が出来、標準化や感情労働のようなより普遍的な理論とも接続しているので、オタク産業論をより広い文脈に置き換えるための橋渡しにもなります。そのためアニメ産業論、特に聖地巡礼とかをやる人には必読文献にすべき刺激的な本でした。2020/01/04

カリスマ予備校生

4
ディズニーテーマパークの諸原理が社会に浸透する現象を扱った本。多角的に分析されていて、類書の中では質が高いと思えた。特にテーマ化などは身近に感じるテーマであり共感できるものであった。具体例も豊富だが、基本的にアメリカのものが多いので実感は湧きにくい。しかしまとめ部分をしっかり作っているので論旨は分かり易かった。2014/10/04

ネオおしりいぬ

2
ショッピングセンターやテーマパークに応用させるディズニーランドの設計の指向について。 ディズニーワールドの都市開発のとても高い権限の記事が面白かったです。ディズニーランドのパロディーである「バイオショック」を遊びながら読むと楽しいかもしれない。 折角東京ディズニーランドの立ち上げ時の関係者の監修があるので、もうちょっと突っ込んだ解説が欲しかった。2013/05/04

kenken

2
身近な商品から世界を考えてもらう授業の最終回に。テーマ化、ハイブリッド消費、マーチャンダイジング、パフォーマティブ労働、管理と監視をキーワードにディズニーランドの諸原理が様々な分野に波及している様子を豊富な具体例を通じて活写している。2011/07/24

yamikin

2
マクドナルド化を土台にした消費社会の先にあるものがディズニー化だ。ナラティブ化された歴史やホックシールドの感情労働やマーチャンダイジングなどディズニーランドに象徴的に見出せる消費社会の諸現象を必ずしも否定的ではない立場で考察する。個人的には歴史のオーセンティシティ問題は条件つきで認められてもよいと思う。歴史を商品価値にするためには、ナラティブ化は避けられないわけで、それを全面的に否定することは困難。まちづくりを試みる内部の者達が自覚的にナラティブを構築してゆくのならばそれは肯定されるべきではないだろうか。2011/01/24

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