目次
はじめに
第1部 モンゴル人民政府政立後の政治情勢(外モンゴルとソヴィエト・ロシア、コミンテルン―ロシア・モンゴル友好条約と極東諸民族大会をめぐって;ボドーの粛清事件と外モンゴルの政治情勢の変化)
第2部 モンゴル近現代史における1923年(1923年の人民政府・ソ連間の交渉と中ソ公式交渉;モンゴル人民党第2回大会とソ連、コミンテルン)
第3部 外モンゴルにおける1924年の政治的変化(外モンゴルにおける1924年夏の政変について;モンゴル人民共和国第1回国会とT.ルィスクロフ;外モンゴルとフルンボイル、新疆)
本書の結論―外モンゴルの政治情勢とソヴィエト、コミンテルン
著者等紹介
青木雅浩[アオキマサヒロ]
1975年神奈川県生まれ。2000年3月早稲田大学第一文学部卒業。2002年3月同大学院文学研究科史学(東洋史)専攻修士課程修了。2010年3月同博士後期課程満期退学。2010年4月同大学モンゴル研究所客員研究員。2011年4月同大学非常勤講師、日本大学非常勤講師、東北大学東北アジア研究センター専門研究員。博士(文学)。専攻は東洋史(モンゴル近現代史)。1997~1999年にモンゴル国ウランバートル大学、2004~2006年にロシア連邦モスクワ大学に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Motoshiман
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辛亥革命以降、モンゴル人は民族の主権と国家の建設を目指してきた。ボリシェヴィキの革命普及の目は中国へ向いていたが、国共合作の破綻により外モンゴルの囲い込みが目指され、モンゴルでは急速な社会主義化が進む。本書では極左偏向以前の外モンゴル、コミンテルンの関係が詳しく説明される。結果的とは言えモンゴル人の夢をソヴィエトが叶えたのは確かである。メキシコでは左翼政権が誕生し、ヨーロッパでは極右が力を増している。民族主義者と右左の勢力はどのように関わって行くのか。社会主義国モンゴル建設を事例に学べることは多いだろう。2018/07/03