出版社内容情報
★大好評 緊急重版決定!
内容説明
大内・尼子・毛利・大友・島津・長宗我部ら、海外との交易のもたらす実利と地域の覇権をかけた西国大名たち。その激闘の軌跡を追い、戦乱の世を生き抜くため苦闘する国人・土豪・村人ら、戦国期西国社会の群像に迫る。
目次
1 戦国争乱の幕開け(北九州の戦乱;中国地方の戦乱)
2 激動の時代(大内氏から毛利氏へ;伊予河野氏の内紛と海賊衆;大友氏の版図拡大;戦国大名島津氏の草創)
3 激突の時代(毛利氏の山陰征服;毛利氏の北九州進出;四国の争乱;大友氏・毛利氏の全面戦争;毛利氏包囲網;龍造寺氏・島津氏の発展)
4 畿内政権との対立(織田・毛利戦争;長宗我部氏の隆盛と挫折;島津氏・龍造寺氏の隆盛と挫折)
戦国の終焉―新たな戦争のはじまり
著者等紹介
山本浩樹[ヤマモトヒロキ]
1962年岐阜県に生まれる。1990年広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得。現在、岐阜工業高等専門学校教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MUNEKAZ
10
西国の戦国時代を通覧した一冊。大内VS尼子、毛利VS大友を軸としながらも、長宗我部や島津、龍造寺といった地域権力の隆盛も描く。とくに際立った部分があるわけでもないが、この地域の戦国時代が過不足なく描かれており、入門書にもピッタリかと思う。2015/05/30
河童
5
応仁の乱でにらみを利かせた大内氏も16世紀半ばには没落してしまうんですね。栄枯盛衰を感じます。どの勢力につくかで一族郎党の存亡が決まってくる世の中でした。いつ何時討たれて首をとられるかわからない戦国の世、残酷極まりないです。信長・秀吉により統一される以前、かくも多くの諸大名たちが生き残りをかけて戦ってきた時代。まさに時代に翻弄された人々に思いをはせて世の儚さを強く感じます。2018/06/13
印度 洋一郎
5
日本史で一番人気がある戦国時代の中では、マイナーな西国(中国、四国、九州)の戦いを概観する。範囲としては、応仁の乱直後から島津氏が秀吉に降伏するまでの約一世紀間。なかなか読むことの少ない分野なので、入門書としても便利だろう。この方面の主役は、やっぱり毛利氏で、西国の覇者である大内氏やその重臣から下剋上した陶氏、山陰を征服し山陽に侵攻してくる新興勢力尼子氏といったライバル達と戦いながら中国地方を征服していく、正に毛利家の戦いといった感じ。しかし、秀吉の侵攻によって、全てが終局を迎えてしまうのは哀しい。2011/04/12
おらひらお
2
2007年初版。読み物的な内容ではなく、事実をこつこつ述べてある。西日本が範囲なので、各地域の話はわりと簡単に記述してあります。ただ、僕の関心がある地域の話は2・3ページのみでした・・・。必要なときや確認のために再び目を通すこともありそう。また、著者の独自の視点や見解はすくない。2010/08/25
mstr_kk
1
あまり注目されない中国・四国・九州の戦国時代を扱ってくれる本で、ありがたい1冊です。2019/11/28