歴史文化ライブラリー
古代天皇家の婚姻戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642057592
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0320

内容説明

古代の大王や天皇・王族の婚姻の特質に、近親婚の盛行が挙げられる。ミコ・ヒメミコやキサキらの婚姻環境、東アジア諸王権や倭王権の国際婚姻にも説き及び、近代以前の日本の歴史を貫く古代王権の婚姻の実態に迫る。

目次

天皇家の婚姻―プロローグ
大王とミコ・ヒメミコの婚姻(大王の婚姻;近親婚と婚姻タブー;ミコ・ヒメミコの婚姻)
倭と東アジアの国際婚姻(倭王権の国際婚姻;東アジア諸王権の国際婚姻)
天皇とミコ・ヒメミコの婚姻(天皇の婚姻;律令制下の皇親の婚姻)
古代天皇家の婚姻―エピローグ

著者等紹介

荒木敏夫[アラキトシオ]
1946年、東京都に生まれる。1969年、早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。1972年、早稲田大学文学部大学院文学研究科史学専攻(修士課程)修了。1975年、東京都立大学人文学部大学院人文科学研究科史学専攻(博士課程)中退。愛知教育大学助手・講師・助教授を経て、専修大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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びっぐすとん

18
図書館本。古代史の系図を見ているとビックリするほど近親婚が多い。私の関心とは微妙にずれたが、異母キョウダイ、オジ・姪、オバ・甥との結婚は日本だけでなく古代においてはそんなに珍しいことではなく、ハプスブルク家のような西洋の例もある。いずれも王家の血を守る純血思想だったり、異母キョウダイ間の関係強化などが目的のようだが、皇族以外と結婚できない皇女は後代においても基本結婚できないまま。江戸時代などは殆どは寺院に入れられたみたいだし。やんごとないのに。夭折する子供が多いのも近親婚の影響もあるのではないか。2019/12/15

邑尾端子

7
日本古代王権の婚姻戦略を論じた本だが、唐代の和蕃公主など、他の東アジア諸王権の国際婚姻について詳しい。他国の事例については初めて知ることも多くて興味深かった。2015/08/22

陽香

3
201301012017/06/02

wang

2
古代天皇家の婚姻が非常に閉鎖的であったことが示される。当初は異母兄弟姉妹やオジーメイ、オバーオイ婚が多かったことが奈良朝の実例や天智・天武の例で詳述される。その後、律令の規定で内親王・女王の婚姻相手の規定、のちに藤原氏との婚姻を認める規定などで徐々に緩和され、一時臣籍降下による緩和も見られたがすぐに女子の降下がなくなる。江戸幕府との僅かな事例や明治になってからの規定でもその厳しさは変わらない。朝鮮中国の例で国際結婚での外交が存在するが本朝では渡来王族との例がある程度。血を守ることに執着していたわかる。2017/05/14

眉毛ごもら

1
再読。古代天皇家から東アジア諸国の婚姻まで。系図を書くのは好きだが特に古代天皇家を書こうとすると異母間での近親婚が多く、さらに叔父叔母婚もあるので線が絡まるのをいかにわかりやすくするかを苦労しつつ楽しむところがあるのだがどうしてそうなったの?ということを論考した本である。ある種の閉鎖的なものもあるとはいえ、完全に閉じたものではないのが意外ではあった。著者の別の著作も読んでみたい。2019/10/09

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