出版社内容情報
日本海軍は近代社会にどのような影響を与え、その社会からいかなる影響を受けたのか。海軍と社会との双方向的な影響関係を分析する。海軍大臣などを歴任した財部彪の日記を読み込んできた、軍事史に限らない多様な専門領域を持つ研究者が結集。国際関係・政治・軍事・経済など多面的な視点から、巨大組織である海軍が存在した時代を解き明かす。
内容説明
日本海軍は近代社会にどのような影響を与え、その社会からいかなる影響を受けたのか。海軍と社会との双方向的な影響関係を分析する。海軍大臣などを歴任した財部彪の日記を読み込んできた、軍事史に限らない多様な専門領域を持つ研究者が結集。国際関係・政治・軍事・経済など多面的な視点から、巨大組織である海軍が存在した時代を解き明かす。
目次
序章 海軍史研究の現状と本書の目的
第1部 海軍を取り巻く社会の変化(シーメンス事件はなぜ「シーメンス事件」と呼ばれるのか;何がワシントン会議の「限界」をもたらしたのか―国際政治の意図されざる結果;一九二〇年代以降における海軍艦艇建造計画と造船会社―海軍軍縮条約体制下における艦艇建造;ロンドン軍縮と浜口雄幸内閣―海軍補充・減税問題をめぐって;なぜ海軍はIG法導入をためらったのか―両大戦間期の石炭直接液化技術と海軍)
第2部 社会に及ぶ海軍の影響(辛亥革命期の日本海軍と南進―華中・華南を中心に;ロンドン海軍軍縮会議と国内宣伝戦;一九三〇年「神戸沖」観艦式と地域;ロンドン海軍軍縮問題と財部彪)
終章 総括と展望
著者等紹介
兒玉州平[コダマシュウヘイ]
1980年米ペンシルベニア州ピッツバーグに生まれる。現在、大阪経済大学経営学部准教授、博士(文学)
手嶋泰伸[テシマヤスノブ]
1983年宮城県に生まれる。現在、龍谷大学文学部講師、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。