出版社内容情報
序章 朝鮮/日本帝国経済史研究/鉄道敷設と貨物輸送の朝鮮的特質―台湾との比較史的接近(鉄道敷設と沿線市場の形成〈鉄道敷設の展開過程/鉄道敷設と沿線人口/局私鉄別にみた鉄道敷設と沿線人口〉/鉄道貨物輸送からみる域内分業・消費市場〈鉄道貨物輸送額推計の意義と方法/検証と分析〉以下細目略/都市化・域内分業・帝国内分業の朝鮮的特質―台湾との比較)/帝国内分業の変容と朝鮮市場―日本・満洲との関係史的接近(米の「飢餓輸出」と穀物の帝国内分業/輸入代替工業化と消費市場の地域的拡大/鉱業化と燃料多消費社会の形成)/鉄道輸送と地域経済一次産品経済社会と域内分業(朝鮮鉄道黄海線と沿線地域経済/北鮮鉄道と朝鮮経済―羅津を中心に)/終章 消費市場の成長とその地域性
内容説明
19世紀末以来、台湾・朝鮮、満洲を実質的に植民地化した日本は、鉄道による効率的な物流網を築こうとした。創出された朝鮮内の市場がどのような特質を持って成長し、各地域間で分業体制を築いたのか。帝国内の米・粟・石炭や綿織物などの工業製品の生産・流通・消費の実態を鉄道統計資料から分析。日本帝国下の朝鮮経済の実像を解き明かす。
目次
朝鮮/日本帝国経済史研究
第1部 鉄道敷設と貨物輸送の朝鮮的特質―台湾との比較史的接近(鉄道敷設と沿線市場の形成;鉄道貨物輸送からみる域内分業・消費市場;都市化・域内分業・帝国内分業の朝鮮的特質―台湾との比較)
第2部 帝国内分業の変容と朝鮮市場―日本・満洲との関係史的接近(米の「飢餓輸出」と穀物の帝国内分業;輸入代替工業化と消費市場の地域的拡大;鉱業化と燃料多消費社会の形成)
第3部 鉄道輸送と地域経済―一次産品経済社会と域内分業(朝鮮鉄道黄海線と沿線地域経済;北鮮鉄道と朝鮮経済―羅津を中心に)
消費市場の成長とその地域性
著者等紹介
竹内祐介[タケウチユウスケ]
1980年山口県に生まれる。2004年京都大学経済学部卒業。2011年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。現在、東京都立大学経済経営学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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