有斐閣アルマ
女性学・男性学―ジェンダー論入門 (改訂版)

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641124288
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C1336

内容説明

社会的・文化的に構成された性=ジェンダーの視点から、普段気にもとめていなかった自分たちの性とそのあり方を問い直していきます。ジェンダー論の意味と女と男をめぐる日本の現状を、平易な文体で身近な問題から説き明かしました。

目次

第1章 女であることの損・得、男であることの損・得
第2章 作られる“男らしさ”“女らしさ”
第3章 ジェンダーに敏感な教育のために
第4章 恋愛の女性学・男性学
第5章 ジェンダーと労働
第6章 多様な家族に向かって
第7章 育児はだれのもの
第8章 国際化のなかの女性問題・男性問題
第9章 男女共同参画社会の見取り図

著者等紹介

伊藤公雄[イトウキミオ]
1951年、埼玉県生まれ。京都大学文学部卒業、同大大学院文学研究科博士課程修了。現在、京都大学大学院文学研究科教授。文化社会学・ジェンダー論専攻

樹村みのり[キムラミノリ]
1949年、埼玉県生まれ。漫画家

國信潤子[クニノブジュンコ]
1948年、神奈川県生まれ。慶応義塾大学文学研究科哲学専攻修士課程修了、奈良女子大学比較文化学科博士課程単位取得満期退学。現在、愛知淑徳大学ビジネス学部・大学院教授。女性学、ジェンダー論、比較文化論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Nさん

4
ジェンダー(以下G)とは文化・社会・心理的な性のこと。オス・メスの生物学的な性(セックス)に対する概念。雑感、この学問は価値前提的だと感じた。社会を「G平等」にする為に、どうすべきかを問う。ただ肝心の、なぜG平等を目指すのか?について、出生率や生産性の上昇が期待できる、という特定の結果に論が回収されているのが気になる。個人的には性に捉われない「機会」の保証だと思うが。また他トピックとして「隠れたカリキュラム」がある。つまり「男女」という言葉が、既に男が先なのだ。こういう原初的(メタ的)視点の考察も面白い。2018/09/05

オランジーナ@

3
科学の発展に背景に客観的に自然を把握しそれを支配しようという男性の原理が存在している。と著者はいうがあまり納得は出来ない。理想社会の漫画は、面白い。2017/09/10

浦井

3
後半はほぼ流し読み。入門のためか、そういう学問分野なのか、裏付けのない著者の推測が多い印象。男女間の不平等を減らすのは、労働環境改善など社会制度改革が必要だが、男性にとってもメリットがあることだ。ジェンダー論とか女性学というと引いてしまう男性にも興味を持ってもらえるタイトルだと思う。せっかくの改訂版なのに読書案内に古い本が多く残念。2016/02/08

3
ジェンダー論の包括的な入門書。内容が大幅にかぶっている章があったり、反対派に対する根拠として不十分な部分があったり、行き過ぎな主張がなされている部分があったりと、難点がないとはいえない。でも基本的には、社会を見る上で新しい視点を提供してくれるという点で非常にお勧め。「ジェンダー論=悪平等」というイメージを持っている人は是非読んでみてほしい。マンガやコラムなど、バラエティに富んだ構成で読者を飽きさせない工夫がなされているのも良い。2013/05/09

シナプス

2
ジェンダー問題がシャイマン・シンドロームや中高年男性の自殺率など、男性にも影響があることは意外だった。 「メディアが作るジェンダー意識」は子供向けアニメ番組の例があって分かりやすい。 樹村みのりさんの漫画も良かった。2018/12/18

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