内容説明
時間や地域を横断して、出土勾玉の全体像とそれをめぐる文化の一端を解き明かす。従来見逃されてきた江戸時代からの膨大な研究史を整理し、2万点を超える出土勾玉を集成した。長期的な視野のもと、勾玉の分布・形態・材質・使用方法・意味の変遷やその背景について考察し、普遍性・独自性の抽出を試みる。
目次
序論 本書の視角
第1章 出土勾玉からみた時代的・地域的変遷と社会動態
第2章 刻み目を有する勾玉について
第3章 丁字頭勾玉の展開過程と地域性
第4章 使用形態からみた古墳時代の勾玉
第5章 背合わせ勾玉についての一考察
第6章 土製勾玉に関する基礎的研究
結論 日本列島における勾玉文化
著者等紹介
瀧音大[タキオトハジメ]
1984年東京都に生まれる。2006年駒澤大学文学部歴史学科考古学専攻卒業。2009年駒澤大学大学院人文科学研究科歴史学専攻考古学コース修士課程修了。2016年早稲田大学大学院人間科学研究科人間科学専攻文化・社会環境科学研究領域博士後期課程満期退学。2018年博士(人間科学)取得。現在、早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員。自治医科大学・淑徳大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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