出版社内容情報
修行と求道の果てにチベットへ仏徒にして探検家、慧海を追う。
河口慧海(1866年から1945年)仏教学者、探検家。
仏教の原典を求め日本人として初めてチベット・ラサへ潜入した慧海。ナルタン版大蔵経等の仏典を入手、チベットの文化、仏教の研究・紹介に努める。そんな仏教学者にして、あまりに型破りな稀代の探検家の情熱的な生涯を追う。
内容説明
河口慧海(一八六六~一九四五)仏教学者・探検家。仏教の原典を求め日本人として初めてチベット・ラサへ潜入した慧海。ナルタン版大蔵経等の仏典を入手、チベットの文化、仏教の研究・紹介に努める。そんな仏教学者にして、あまりに型破りな稀代の探検家の情熱的な生涯を追う。
目次
第1章 若き時代
第2章 チベットへの旅
第3章 再びチベットへ
第4章 研究・教育・求道
第5章 世界のカワグチとなった慧海
第6章 慧海の遺したもの
著者等紹介
高山龍三[タカヤマリュウゾウ]
1929年大阪生まれ。1966年大阪市立大学大学院文学研究科博士課程中退。東京工業大学、東海大学、大阪工業大学を経て、京都文教大学教授を定年退職。2019年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
全力背走
0
3/5 河口慧海の評伝。慧海の生涯について簡潔にまとめている。読み物として楽しむというよりは研究よりの書であり、チベット旅行記を先に読んでおかないと興味を持って読み進めるのは難しい。索引、年譜、参考文献が整備されており、慧海を調べるときにはまずこれを見ればよさそうだ2022/05/02
岡本 正行
0
明治時代に、チベット、秘境と言われ、仏教でも、中国や日本の、大乗仏教とは異なる、ある意味、生の仏教、違った発展を遂げた仏教、そして中国からも、インドからも遠いチベット、ダライ・ラマという現在の考え方からすると、とてつもなく理解を超えた存在、まるで空海はそこにいるような存在、私個人としては、日本史の一ページで読んだというか、気になった明治期の僧侶、しかもやったことは大昔の中国の玄奘三蔵法師や空海が中国に渡って密教を日本に伝えたと同じような、別に言えば探検家、その概要が少し泳回出来た。しかし仏教は難しい2020/04/18