出版社内容情報
幕末長崎出島で生まれたサダキチ・ハートマン。14歳でアメリカに移住後、渡欧を繰り返し、当時の芸術家と交流する。その後ニューヨークを拠点として日本文化を紹介、チャップリンらと知り合いハリウッド映画に出演する。その人生は放浪と女性、借金などのトラブルの繰り返しだった。しかし、それは、道化を演技した生涯だったのではないか。20世紀初頭「ボヘミアンの王」として名を馳せた、日独の血を引いた知られざる人物の生涯を追う。
内容説明
幕末長崎出島で生まれたサダキチ・ハートマン。十四歳でアメリカに移住後、渡欧を繰り返し、当時の芸術家と交流する。その後ニューヨークを拠点として日本文化を紹介、チャップリンらと知り合いハリウッド映画に出演する。その人生は放浪と女性、借金などのトラブルの繰り返しだった。しかし、それは、道化を演技した生涯だったのではないか。二〇世紀初頭「ボヘミアンの王」として名を馳せた、日独の血を引いた知られざる人物の生涯を追う。
目次
サダキチ・ハートマンとは何者なのか?
サダキチ・ハートマンの生い立ち
サダキチ・ハートマンとウォルト・ホイットマン
若き芸術家の誕生
ハートマンのアメリカ美術論
ハートマンの日本美術論
躍動する才能
ハートマン、アメリカ人になる?
ホイッスラーを通じてのアイデンティティーの追求
ジャポニスムの実践によるアイデンティティーの確立
ハリウッドのハートマン
演技する道化の最期
著者等紹介
田野勲[タノイサオ]
1942年生まれ。1968年東京大学人文科学研究科修士課程修了。専門は、アメリカ文学、文化専攻。名古屋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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