歴史と向きあう社会学―資料・表象・経験

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  • サイズ A5判/ページ数 359,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623072996
  • NDC分類 361
  • Cコード C3036

出版社内容情報

さまざまなアプローチによる試みを提示し到達点と課題を示す意欲的な取り組み

内容説明

歴史社会学は社会学にどのような可能性をもたらすのか、またそれは歴史学の試みとどのように重なり、どのように異なるのか。本書は、社会学における「歴史」への多様なアプローチによる成果を通してその意義を提示する。

目次

社会学が歴史と向きあうために―歴史資料・歴史表象・歴史的経験
第1部 歴史資料の創造性(社会学の史料としての写真の可能性―近代フランスの歴史保存における写真をめぐって;歴史的資料としての社会調査データ;地域で地域の歴史を書く―大字誌論の試み;京水の幻影、鴎外の追憶―「湮滅」を記述する歴史社会学の可能性)
第2部 歴史表象の文化政治(家族写真から震災をまなざす―被災写真をめぐる表象と意味変容;都市祭礼の継承戦略をめぐる歴史社会学的研究―長浜曳山祭における社会的文脈の活用と意味づけの再編成;ニュータウンにおける経験の地層と語りの実践;サブカルチャーと昭和の記憶;新自由主義時代の歴史観光まちづくり―愛媛県松山市「坂の上の雲まちづくり」における「歴史」の利用)
第3部 歴史経験の再帰性(語り継がれる物語の社会的文脈―戦争体験を語り継ぐ沖縄の実践から;産婆の近代と出産の医療化―『助産之栞』を口述史料として読む;エスニックな場所、多人種の痕跡―リトルトーキョー/ブロンズヴィルの描き方;「ドイツ統一」に関する東ドイツ社会科学者の経験―ベルリン・フンボルト大学を事例としたインタビュー調査より;オーラルヒストリーと戦争体験の“歴史化”―『沖縄県史』第9巻と宮城聰文書)

著者等紹介

野上元[ノガミゲン]
1971年東京生まれ。1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得、博士(社会情報学)。現在、筑波大学人文社会系准教授

小林多寿子[コバヤシタズコ]
1956年東京都生まれ。1987年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(人間科学)。現在、一橋大学大学院社会学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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