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現代の国際政治―ポスト冷戦と9.11後の世界への視座 (第3版)

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  • サイズ A5判/ページ数 430p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784623071302
  • NDC分類 319
  • Cコード C3331

内容説明

米ソ中心の冷戦構造の崩壊後、覇権を制したアメリカの一極支配体制は9.11テロや金融危機によって大きく揺らぎ、中国など新興国が著しい台頭を見せる中で、世界は新たな多極化の時代へと向かいつつある。その一方、民族・宗教対立、環境保全と開発の相克、国家・地域間の経済格差など、国際社会の平和と安定の実現には数多くの困難が横たわっている。本書は、激しく変動する冷戦後の国際政治の展開を、最新情勢の分析を踏まえて考察・解明するとともに、日本外交の将来に対する視座を提供する。各章には詳細な年表・参考基本文献も掲載した、国際政治を読み解くための概説書。

目次

第1部 戦後国際政治の構造と変動(米ソ冷戦の発生・展開・終焉―「長い平和」とその後;軍備管理・軍縮・不拡散問題の展開;グローバルパワーとしてのアメリカと安全保障―「過去」と「未来」からの拘束;民族問題;南北問題―より公平公正な世界に向けて;環境保護と開発―持続可能な発展をめぐる国際政治経済)
第2部 地域におけるイッシュー(転換期の中国外交―パワー・シフト環境下の「平和発展」論;冷戦後の朝鮮半島をめぐる国際政治;東南アジアの地域秩序形成―冷戦後の展開とグローバル化の中の模索;冷戦後の中東和平―問題の新たな構図;欧州統合―EU統合の「深化と拡大」;現代ロシアの政治と外交―再び大国を目指すロシア;転換期のラテンアメリカ―国際関係と開発の新しい地平;苦悩と希望の大陸アフリカ)
第3部 日本外交のアイデンティティー(日本外交のアイデンティティーと心理―東西と大小の交錯;日米関係の思想史―「従属」と「自立」のアポリア)

著者等紹介

長谷川雄一[ハセガワユウイチ]
1948年生まれ。1973年上智大学法学部卒業。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程を経て、東北福祉大学総合福祉学部教授

金子芳樹[カネコヨシキ]
1957年生まれ。1981年慶応義塾大学法学部卒業。慶応義塾大学法学研究科博士課程を経て、獨協大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Haruka Fukuhara

8
あっさり淡々と。すごく教科書的な教科書という印象。水準は高そうなので色々と渉猟して勉強した上でまとめ・整理として本書を用いるといいのかもしれない。今の自分にはちょっとさらさらとしすぎていて味気なく感じてしまった。単なる国際政治学の教科書でなく世界各地の国・地域の具体的な話に言及しつつこのコンパクトさというのはなかなかすごいことなのかもしれない。2017/05/25

河漕燦

0
第二章を書かれた先生、旧日本軍が化学兵器を遺棄して撤退したというのは意図的な錯誤だといわれても仕方ない。専門家でいらっしゃるのだから、朝日新聞しか読んでいないというのはexcuseにならない。人民解放軍が引き取った化学兵器を、日本の血税で解体処理させられたということも紹介してほしかった。2018/02/04

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