内容説明
本書は、企業の存続と不可分の営みであるにもかかわらず、理解するのが難しいコーポレート・ファイナンスの話を軸に、企業組織の経済学を論じるものである。財務諸表から何を読み取ることができるのか?金融は事業の存続に対してどのような役割を果たしているのか?金融論を学ぶ学生、財務に関わる社会人必読の一冊、ついに刊行。
目次
第1部 企業の財務諸表分析(企業の経営成績と財政状態―トヨタ自動車の平成21年3月期決算;企業の収益性指標―トヨタ自動車の株主の視点;企業の安全性指標―トヨタ自動車の債権者の視点)
第2部 企業組織の理論と実際(コーディネーションと企業組織;インセンティブとコーポレート・ガバナンス;インフルエンス・コストとM&A;コーポレート・コントロール)
第3部 コーポレート・ファイナンスの理論と実際(NPVと資本コスト;企業価値評価;企業の財務政策)
第4部 ライブドアvs.フジテレビ問題に学ぶ(ライブドアのニッポン放送株買い付け;フジテレビジョンのニッポン放送株TOB;ライブドアとフジテレビジョンの和解)
著者等紹介
滝川好夫[タキガワヨシオ]
1953年兵庫県に生まれる。1978年神戸大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。1980‐82年アメリカ合衆国エール大学大学院。1993‐94年カナダブリティシュ・コロンビア大学客員研究員。現在、神戸大学大学院経済学研究科教授(金融経済論、金融機構論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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