内容説明
明治二九年、フェノロサ夫婦は、日本を目指してハネムーン世界一周を敢行。京都には約三カ月滞在し、次々と古社寺を訪れ、多くの人々と交流を持った。古都の自然と風物にふれ、旧跡に親しんだ様子、そして近代都市のたたずまいを楽しむ二人のまなざしを、メアリー夫人の日記はいきいきと伝える。フェノロサ没後百周年記念出版。
目次
1 日本に着くまで―ヨーロッパ、三月二四日~五月二七日
2 日本に着くまで―エジプト・アラビア・アジア、五月二八日~七月二日
3 日本日記―七月六日~一一月七日
4 日本からの帰途―一一月一八日~二六日
著者等紹介
村形明子[ムラカタアキコ]
札幌市生まれ。1964年東京大学教養学部教養学科卒(アメリカ文科)。同大学院(比較文学比較文化)進学後、アメリカ留学。1971年ジョージワシントン大学博士号取得(アメリカ研究)。京都国立博物館、京都大学教養部助教授、同大学総合人間学部教授を経て、京都大学名誉教授(人間環境学研究科)、日本フェノロサ学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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