内容説明
先進工業諸国における熟練工養成の実態を分析し、国際比較を行うことで、「封建的」と見なされ、日本では戦後一貫して排除されてきた徒弟制度を再評価する。日本における本来の熟練工養成、企業内教育とはどのようなものであったか、キャリア形成の見地から問い直し、青年の経済的・精神的自立を促すための提言を行う。
目次
序章 キャリア形成への確かな道
第1章 現代アメリカの徒弟制度―自動車産業及び建設業を中心にして
第2章 イギリスの徒弟制度―製造業における現代化を中心に
第3章 フランスにおける徒弟制度と継続職業教育
第4章 ドイツの徒弟制度
第5章 日本の徒弟制度
終章 青年の経済的・精神的自立を確かなものにするために
補論 アメリカ合衆国の建設業の徒弟制度における女性労働者
著者等紹介
平沼高[ヒラヌマタカシ]
1948年生まれ。明治大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。明治大学経営学部教授
佐々木英一[ササキエイイチ]
1949年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。追手門学院大学心理学部教授。教育学博士(名古屋大学)
田中萬年[タナカカズトシ]
1943年生まれ。職業訓練大学校電気工学科卒業。元職業能力開発総合大学校教授。学術博士(東京工業大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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