出版社内容情報
明治29年(1896)年、25歳で逝った樋口一葉(夏子)。その素顔を知る家族や友人、同時代の文学者が綴り語る女文士一葉のポルトレ集。あるいは一人の女性「なっちゃん」の肖像。「一寸若い叔母さんという感じがありました」(戸川秋骨)。「寂しがっておられるところへ行き合わせたりすると涙を出さんばかりに喜ばれた」(疋田達子)。現代かな遣いで明治の声が甦る。
内容説明
拗ね者、頑張り屋、寂しがり。明治の青春を駆け抜けた、なっちゃんこと樋口一葉。素顔を知る家族・友人等が語る「肖像」、薄田泣菫、馬場孤蝶、幸田露伴他の16篇。
目次
「たけくらべ」の作者(薄田泣菫)
若い叔母さん(戸川秋骨)
一度見た事のある一葉女(岡野知十)
樋口一葉―生活苦を超えて一筋の道に生きたお夏さん(疋田達子)
緑雨・一葉・鴎外邸(平田禿木)
一葉の思い出(平田禿木)
文学界と一葉女史(星野天知)
一葉全集の末に(馬場孤蝶)
大音寺前(馬場孤蝶)
「にごりえ」の作者(馬場孤蝶)〔ほか〕
著者等紹介
小池昌代[コイケマサヨ]
1959年東京深川生まれ。詩人。著書に、詩集『永遠に来ないバス』(1997、思潮社・現代詩花椿賞)、『もっとも官能的な部屋』(1999、書肆山田・高見順賞)、『ババ、バサラ、サラバ』(2008、本阿弥書店・小野十三郎賞)、『コルカタ』(2010、思潮社・萩原朔太郎賞)、『タタド』(2007、新潮社・川端康成文学賞)等。絵本の執筆、翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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