ソヴィエト文明の基礎

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ソヴィエト文明の基礎

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  • サイズ B6判/ページ数 416,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622077329
  • NDC分類 980.2
  • Cコード C1022

出版社内容情報

ソヴィエトでは何が起こっていたのか。そこで生まれ育ち、逮捕・投獄・亡命をへてきた作家がソヴィエト崩壊前後に描いた圧倒の書。

ソヴィエト連邦とは何だったのか。革命前後からレーニン、スターリンの時代、そして崩壊までを、その地で生まれ育ち、逮捕・投獄・亡命という経緯をへてきた作家のみが描くことができたその真実の姿。文学作品の読解から民衆の生活まで、実験国家の諸相をリアルかつユーモアを交えながら描き切ったまさしく現代の古典である。

序文/第1章 革命/第2章 実現したユートピア/第3章 レーニンの学者国家/第4章 スターリンの教会国家/第5章 新しい人間/第6章 ソヴィエト的日常/第7章 ソヴィエト的言語/第8章 民族問題/あとがき―ピラミッドを立て直してパルテノンにすることは可能か?/訳者あとがき/人名索引(人名注付)

内容説明

革命からペレストロイカ、形而上学から町の卑俗な噂話までを往還し、ソヴィエト文明というピラミッドの巨大な石の塊を白日の下に晒す文学的=精神史的考察。

目次

第1章 革命
第2章 実現したユートピア
第3章 レーニンの学者国家
第4章 スターリンの教会国家
第5章 新しい人間
第6章 ソヴィエト的日常
第7章 ソヴィエト的言語
第8章 民族問題

著者等紹介

シニャフスキー,アンドレイ[シニャフスキー,アンドレイ] [Sinyavsky,Andrei Donatovich]
1925‐1997。モスクワ生まれ。父は元社会革命党員で小説も書き、母は図書館の司書などをしていた。戦争中は無線技士として働き、戦後はモスクワ大学文学部で学んだ。大学院修了後は世界文学研究所の研究員としてソヴィエト文学を専門的に研究するとともに、新進気鋭の批評家として頭角を現し、1950年代後半より書き溜めていた文学作品をアブラム・テルツのペンネームで西側世界に発表した。しかしそのために1965年9月8日に逮捕され、1966年2月の「シニャフスキー=ダニエル裁判」は広く西側で報道された。1971年に釈放後は無職のまま過ごし、1973年にフランスに戻った昔の生徒の助けによりパリに亡命、ソルボンヌ大学の講師となる。その後、研究書・評論を発表。アブラム・テルツ名で小説も刊行した

沼野充義[ヌマノミツヨシ]
1954年東京生まれ。ハーバード大学博士課程留学、東京大学大学院人文科学研究科満期退学。現在東京大学文学部教授。ロシア・ポーランド文学専攻

平松潤奈[ヒラマツジュンナ]
1975年山口生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在金沢大学准教授

中野幸男[ナカノユキオ]
1977年福岡生まれ。東京外国語大学外国語学部ロシア・東欧課程ロシア語専攻卒業。モスクワ大学大学院修了。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在東京大学大学院人文社会系研究科研究員

河尾基[カワオモトイ]
1978年鹿児島生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院修士課程修了(専攻はロシア詩)。ロシア経済情報誌『週刊ボストーク通信』および『月刊ロシア通信』編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さえきかずひこ

9
「ロシアって何なの?っていうかソヴィエトってどんな国だったの?そして、いまのロシア連邦は?」そんな疑問を抱いて過ごしている方には本文が400ページあるが、ぜひ読んでもらいたい。著者はソヴィエトは宗教国家であるという見方に立ち、ロシアの歴史と文化の特性に文学作品の読み解きを通して、深く鋭く迫る。めっぽう興味深い一冊である。 2017/11/29

ゲニウスロキ皇子

6
文学作品を通してソヴィエト文明の基礎を読み解こうとした意欲作。著者の関心は、文学だけではなく、アネクドート(滑稽話・風刺)にまで及び、ソ連の特性を形而上学的な議論と日常的な人々の生活とを往還し、非常に立体的に記述している。個人的には「新しい人間」という章が面白く、善良だが党の利益のためには手を血で染めることも厭わないジェルジンスキーのような人間が持つ精神構造の解明は鮮やかだった。解説にも書かれているように類書はないので、ソ連が気になる人には一読を勧める。2014/10/11

工藤 杳

1
ソヴィエトという現象を、あらゆるレベルのディスクールを採取して分析する。「新しい人間」を目指した運動が、どうしてこんなところにたどり着いてしまったのか、という深い絶望がある。無為なものをことごとく許容しないひどく不寛容な社会。 p.70「デザイン」(産業のために芸術を犠牲にすること)2016/07/18

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