留まれ、アテネ

留まれ、アテネ

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  • サイズ A5判/ページ数 109p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622074960
  • NDC分類 740.4
  • Cコード C1010

内容説明

光と影に刻まれた都市を彷徨い、遅延、死、喪をめぐる思索に立ち止まる。スナップショットのように書き留められた異形の都市/写真論。

著者等紹介

デリダ,ジャック[デリダ,ジャック][Derrida,Jacques]
1930‐2004。アルジェ近郊に生まれる。パリのエコール・ノルマル・シュペリユール卒。フランス国家博士。母校の教員を経て、パリの社会科学高等研究院教授となる。またイェール大学を初め、世界各地の研究機関で教えた

矢橋透[ヤバセトオル]
1957年鎌倉市生まれ。筑波大学比較文化学類、大学院博士課程文芸・言語研究科で学ぶ。博士(文学)。現在、岐阜大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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呼戯人

11
ジャック・デリダの写真論。デリダの写真をめぐる詩的瞑想。「私たちは自らを死に負っている」という文章がどこからともなくデリダを捉えて、それをめぐる考察が写真論に導かれてゆく。ジャン・フランソワ・ボノムという未知の写真家がデリダをアテネに連れてゆく。彼は一体何を言おうとしているのだろうか。意味は滑って、言葉の向こう側に消えてゆく。写真論というとベンヤミンやスーザン・ソンタグを思い出すが、デリダはそれを超えてロラン・バルトに迫っている。2015/12/08

真塚なつき(マンガ以外)

4
デリダの写真論。〈私たちは自らを、死に負っているnous nous devons à la mort〉〈demeure〉という語には留まれ!から催促mis en demeureにいたる負債と遅延に関するすべてがある。いかに死者が、いわゆる喪に服している生者によって喪をもたらされるどころか、まずもって自ら喪をもたらす、〈生きている〉後継者よりはるかに強力な幽霊がそうであるように、喪を含み持っているのだということを示すか?生者といえば、死を受け止め、喪に服す義務のある死者を内在化し救うなどと信じているのだが。2013/04/03

2
著者:ジャック・デリダ 写真:ジャン=フランソワ・ボノム 矢橋透訳 2009年12月4日印刷 2009年12月10日発行 発行所:株式会社みすず書房 本文組版:キャップス 本文印刷所:中央精版印刷 扉・表紙・カバー印刷所:栗田印刷 製本所:中央精版印刷 定価:本体3400円+税2023/02/24

十一

2
シャッターチャンスのタイムラグに潜む力学2013/11/25

Ecriture

2
写真はいつ撮られるのか。死を踏み越えて届く写った物写るはずだったものまで。タイマー撮影のことまで考えてるところは流石。こういう写真論は貴重。しかし112ページで3500円は高すぎる。まず図書館本。2011/05/16

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