出版社内容情報
イソップおじさんは、動物や風や太陽のことばがわかるんだ。ぼくらのおしゃべりきいてみて!ウサギとカメ(イソップの代理)より「イソップ物語」はイソップによって書かれた本ではありません。そうではなく、イソップによって「語られたもの」と言われています。どういうことかというと、イソップが自分で作った『イソップ物語』を、街の辻つじで行き交う人に向かって語っていたというわけです。イソップの語りはたいへんじょうずで、そして、人気があったのでしょう。当時もきっと忙しく行き来していたであろう、道行く人々の足を止めていたのですから。イソップの教訓や風刺をふくんだ語りの魅力は、時代が進んでも色あせることはありませんでした。ついに、後の時代の人が文字にして残すまでになったのです。それが、いまに残る『イソップ物語』です。さてこの、内田麟太郎が描く『イソップ物語』です。このイソップは、これまでのイソップ物語とはひと味もふた味もちがいます。以下は、内田麟太郎さんの言葉です。「私はもっと語りの魅力をとりもどした、イソップ物語を書きたくなりました。さいわいなことに、私たちの国には落語といううれしい話芸があります。そこから「マクラ」と「オチ」をいただきました。読んで笑える『イソップ物語』です。元祖笑々亭麟之助『イソップ物語』でございます。本邦初演。いいえ、もしかしたら世界でも初めての。」世界初の「イソップ語り」の『イソップ物語』どうぞお楽しみください。お後がよろしいようで……。
イソップ[イソップ]
内田 麟太郎[ウチダリンタロウ]
高畠 純[タカバタケジュン]
内容説明
イソップおじさんは、動物や風や太陽のおしゃべりがわかるんだ。ぼくらのおしゃべり、きいてほしいな!おもしろいよ!―イソップおじさんの代理・ウサギとカメより。世界中で愛され読みつがれてきた名作に、現代の児童文学作家たちが新しい命をふきこんだシリーズ。小学校低学年から。
著者等紹介
イソップ[イソップ] [Aesop]
紀元前6世紀頃のギリシャ人。ある人の奴隷であったのが、解放され、ギリシャの街まちの辻に立ち、行きかうひとびとに、自分がつくった話を語っていたのだろうといわれている
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年、福岡県生まれ。絵本に『がたごとがたごと』(日本絵本賞/童心社)、『ともだちできたよ』(日本絵本賞/文研出版)、『うそつきのつき』(小学館児童出版文化賞/文溪堂)、『かあちゃんかいじゅう』(けんぶち絵本の里大賞/ひかりのくに)など多数。詩集に『ぼくたちはなく』(三越左千夫少年詩賞/PHP研究所)など多数
高畠純[タカバタケジュン]
1948年、愛知県生まれ。絵本に『だれのじてんしゃ』(ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞/フレーベル館)、『オー・スッパ』(日本絵本賞/講談社)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りーぶる
みとん
ris3901
むらさき
むらさき
-
- 和書
- 三国志談義 文春文庫