出版社内容情報
なにを言っても無駄という無力感とともに言葉が停止する先には暴力が待っている。いまの世界から始めるべき知を言葉として展望する。暴力が日常を支配し、なにを言っても無駄という圧倒的な受動性のなかで、言葉はどんな可能性を持つのだろうか。「話すとは、断固として他人に対して存在すること」というファノンの主張を手がかりに、死者も含めて私たちという集合性を言葉を通じて獲得することを考える。他者と出会い、知るという行為を経て言葉は再び語りだし、そこから未来は始まるのだ。
序章 尋問空間
第I部 始まり
第一章 予感する
第二章 流着する──巻き込まれる/引き受ける
第II部 沖縄から
第三章 戒厳状態としての沖縄
第四章 出会う場
第五章 単独決起、無数の「S」へ
終章 確保する、あるいは火曜会という試み
補論1 接続せよ! 研究機械──研究アクティヴィズムのために
補論2 大学の危機?
補論3 醜い顔
あとがき
冨山 一郎[トミヤマ イチロウ]
著・文・その他
内容説明
現在とは、いつも未来が始まる起点なのだ。なにを言っても無駄という無力感とともに言葉が停止していく先には暴力が待っている。他者と出会い、知るという行為を経て言葉は再び語りだす。
目次
序章 尋問空間
第1部 始まり(予感する;流着する―巻き込まれる/引き受ける)
第2部 沖縄から(戒厳状態としての沖縄;出会う場;単独決起、無数の「S」へ)
終章 確保する、あるいは火曜会という試み
補論
著者等紹介
冨山一郎[トミヤマイチロウ]
1957年生まれ。大阪大学大学院文学研究科をへて現在、同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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