出版社内容情報
サーカスや舞台で道化を演じる「クラウン」。だが日本で道化師といえば「ピエロ」の方が一般的だ。なぜ日本ではそのように受容されたのか。日本の道化師の歴史を辿る。
内容説明
近代サーカスの誕生時から、本場のサーカスや舞台で道化を演じるのは“クラウン”と呼ばれてきた。だが、日本で道化師といえば“ピエロ”が一般的だ。日本ではなぜ“クラウン”ではなく、“ピエロ”が定着したのか。クラウンは日本でいかに受けとめられてきたか。サーカス研究の第一人者が、日本における「道化師」の歴史をたどる。
目次
第1章 クラウンの歴史
第2章 なぜ日本では「ピエロ」が定着したのか
第3章 日本のクラウンの原像
第4章 近代サーカスのクラウン
第5章 美術に描かれたクラウン
第6章 クラウンの先駆者たち
第7章 道化の時代
第8章 クラウンがやって来た!
第9章 ソ連から来たクラウンの衝撃
第10章 劇場クラウンへの道
第11章 多様化するクラウン
著者等紹介
大島幹雄[オオシマミキオ]
1953年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部露文科卒業。ノンフィクション作家、サーカス学会会長。石巻若宮丸漂流民の会事務局長、早稲田大学非常勤講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スプリント
8
ピエロとクラウンの違いが分かった。 サーカスの道化師はピエロではなくクラウンだったのか。2023/10/09
もち
3
とにかく熱く、すごくおもしろかった。ピエローークラウン自体、私はITくらいでしか知らなかったので勉強になったし、自分が生まれる前にあったイベント産業の盛り上がりにも関係があったりとおもしろかった。大道芸もよく知らないが、今度見てみたいと思う。2022/03/14
zatugei
1
サーカスの道化師についての概説。ピエロと一般にはいわれるサーカスの道化師は、本来、クラウンである。何人もがそれを指摘し、訂正させようとするが、いつまでたっても「ピエロ」でないとわかりにくい。それがこの国での、サーカスとその道化師の認知度を表わしている。この本を読むと、そのなかなか定着しない「サーカス文化」「クラウン文化」ではありながら、それらがしぶとく生き抜き、独自の道を開きつつあることがわかる。読んでいるうちに、どんどん元気が出てくる。2021/05/24
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