平凡社新書<br> 柳田国男と今和次郎―災害に向き合う民俗学

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平凡社新書
柳田国男と今和次郎―災害に向き合う民俗学

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582856156
  • NDC分類 380.1
  • Cコード C0239

内容説明

古来、日本列島をたびたび襲う地震災害に心を痛め、困窮する民を救うべく「経世済民」の思想をもって民俗学を立ち上げた柳田国男。一方、柳田から「破門された」と語る今和次郎も、関東大震災を機に考現学を創始していた―。二人の足跡から、知られざる民俗学の淵源をたどる。地震から津波、大火、飢饉まで…。災害から生まれた思想は、どう受け継がれてきたか。

目次

はじめに―二つの光景
第1部 柳田国男―明治三陸地震と関東大震災(『遠野物語』と三陸大津波;二十五箇年後の旅;関東大震災と「町裏に住む人々」)
第2部 今和次郎―民俗学から考現学・生活学へ(民家採集の旅;バラックの発見、考現学の発明;考現学以降)
二つの学問

著者等紹介

畑中章宏[ハタナカアキヒロ]
1962年大阪生まれ。著述家・編集者。多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。日本大学芸術学部写真学科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

17
民俗学のはじまりの人らって、皆ほんまにおもろいなあ。◇以前、赤瀬川原平や藤森照信の「路上観察学」にはまっていたのだが、その時も見た源流・今の観察スケッチは衝撃的だった(モガの観察はともかく、茶碗の欠け方って!)。震災直後のバラック装飾社もカッコよかった。その今と柳田がつながっていた!◇同じ危機に際し、片方は文を綴って人をつなぎ、片方は町で絵筆を走らせる。共通するのは世の中を少しでも良くという「経世済民」の思い。もともとこの二人のつながりを意識していなかったと思い出せないくらい、読後のナルホド度が高い一冊。2013/12/25

ネムル

10
今和次郎から大きな影響を受けている父(たぶん)と、その父からなんとなく影響を受けた自分を思い、少し感慨深い。が、エピソードの羅列以上の何物でもないような。平凡社新書の編集方針の半端さはどのあたりの読者を対象にしているのだろう。まあとりあえず、いったん真面目に和次郎を読みたくなった。2019/10/06

Schuhschnabel

3
去年ゼミ形式の講義で安藤更生の『銀座細見』を扱った際に、今和次郎という人物の存在をはじめて知った。それからずっと本書を読もうと思っていて、やっと読めた。震災などの災害を語りの出発点としているが、本文中ではそれだけにとどまらず、二人の根底にある問題意識にまで筆が向いている。影響を受けたと思われる人物がたくさん挙げられているところが興味深い。今和次郎とセットで語られる際の柳田国男は、これまで著作を読んできたなかで形成された、農村の伝承を書き留めていたそれとはかなり違った印象を受けた。2017/04/26

kuu

3
予想した通り、今和次郎の部分に付箋が多くついた。 民俗学を極める為には、入口を狭くし、奥深くまで・・なるほどなぁ。もちろん、私が極めることはないけど。 早稲田大学の建築学科の歴史がこれほど長いとは初めてしった。2016/05/14

ばん

3
「災害に向き合う民俗学」という副題に惹きつけられ手に取ってみたが、これは良い本にあったと思った。今和次郎の考現学、生活学の思想は非常に親しみを覚えたし、災害・戦争と長い激動の時代、移り変わりの激しい時代は現在まで延長していて、先の震災から生きることを随分と見つめ直す機会があったわけだが、柳田が民俗学を興した時の理念も、今の考現学の理念も求められていることは本書を読めば明確である。生きた思想家とはこういう人たちを言うし、彼らは芸術家としばしば区別がつかない、鑑賞家や評論家など砕く、熱情に溢れた学問なのだ。2012/07/11

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