東洋文庫<br> 完全版 知恵の七柱〈1〉

電子版価格
¥4,400
  • 電書あり

東洋文庫
完全版 知恵の七柱〈1〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 382p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582807776
  • NDC分類 936
  • Cコード C0123

出版社内容情報

従来の『知恵の七柱』は著者自身が原稿を25%ほど削った「簡約版」だった。今回、J.ウィルソンが編集した「完全版」を刊行。ロレンスが描こうとしたアラビアでの戦いの記録の全貌がわかる。

内容説明

「沙漠の反乱」の勝利と悲劇。1922年の原典「オクスフォード・テキスト」を世界で初めて翻訳。

目次

執筆の方法と理由
反乱の気分
アラビア
遊牧の相
一神教
自治独立の動き
シャリーフの序曲
主役を演じた英国人
成功者の足を引っ張る
ストァズとアブドゥッラー〔ほか〕

著者等紹介

ウィルソン,ジェレミー[ウィルソン,ジェレミー][Wilson,Jeremy]
英国の現代史家、T.E.ロレンス研究所。1944年生まれ。オクスフォード大学(ベイリオルカレッジ)で哲学、政治学、経済学(MA)、ロンドン大学(LSE)で経済学(MSc)を専攻。ウェブサイト‘T.E.Lawrence Studies’を主宰するなど、世界のロレンス研究を主導するT.E.ロレンス研究の第一人者

田隅恒生[タスミツネオ]
兵庫県出身、1931年生まれ。1954年京都大学法学部卒業、丸紅株式会社に入社。おもに資材分野の輸出に携わり、その間テヘラン、ニューヨーク、マニラに駐在。のち丸紅紙業株式会社に転じ、常勤監査役、顧問を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

26
帝国主義が猛威を奮った20世紀初頭、多民族を抱えるトルコ帝国は多様さ故に衰退。領域内には帝国転覆を狙う結社が存在。第一次世界大戦の勃発は国際世論を気にせずにこのような輩を一掃する絶好の機会と映った。一方、アラブがトルコに対して反乱を起こせば、英国はドイツと戦いながらトルコも打倒できるだろうと考えるものがいた。知恵の七柱とは、旧約聖書の箴言に由来する言葉。浅はかさを捨て分別を得ること。最初、アラブというアイデンティティはなかった。共通の苦難が与えられたことで階級、境遇、信条の違いを越え、徐々に形づくられた。2017/08/22

ぽん教授(非実在系)

5
アラブ人は一人一人は有能だが、束になると統率が取れず一気に弱体化してしまう。それでもアラブ人をしてトルコ軍を出し抜かなくてはならない。以上の難題を、イギリス人的経験論チックなタッチで一つ一つ追っていく。苦労人ロレンスの観察力の冷徹さに息を飲む。ファイサルが一番有能であることを見抜くところは人事の鑑である。2016/04/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/209880
  • ご注意事項

最近チェックした商品