出版社内容情報
ヘーゲルの哲学体系を鳥瞰できるよう、その全作品からポイントとなる箇所を抜き出し独自に訳出した名アンソロジー。
廣松 渉[ヒロマツ ワタル]
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加藤 尚武[カトウ ヒサタケ]
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内容説明
神学徒として出発するも、カント、フィヒテの影響とフランス革命への共感から、哲学者の道を歩んだヘーゲル。キリスト教的絶対者ではない形でカントの二元論を克服しようと、論理学、自然哲学、精神哲学を展開し、国家、市民、社会、歴史に飽くなき関心を抱き続けたヘーゲルの巨大な哲学体系を見渡す、名アンソロジーにして最良の入門書!
目次
1 哲学の性格(時代の嫡子;二元の超克;絶対の確知)
2 視座と方法(実体は主体;理性は現実;弁証の理法)
3 論理と自然(神義と始元;論理の展開;自然の哲理)
4 人間と社会(精神と人倫;労働と社会;理性と国家)
5 歴史と摂理(自由の実現;理性の狡智;神との宥和)
著者等紹介
ヘーゲル,G.W.F.[ヘーゲル,G.W.F.] [Hegel,Georg Wilhelm Friedrich]
1770‐1831。近代ドイツを代表する哲学者。シュトゥットガルトの中級官吏の家に生まれる。チュービンゲン神学校に入学し、ヘルダーリン、シェリングと親交を結ぶ。しかし、聖職に就くことは断念、哲学者へと進路を変更。1801年、イエナ大学に職を得、哲学教師としてのスタートを切るが、イエナ大学閉鎖後、新聞編集者、ギムナジウム校長などを経て、ハイデルベルク大学教授。最後はベルリン大学教授として生涯を終える。ドイツ観念論を集大成したといわれ、フォイエルバッハ、マルクスらに多大な影響を与えた
廣松渉[ヒロマツワタル]
1933年、福岡県生まれ。東京大学大学院哲学科博士課程修了。元東京大学教授。専攻は哲学。1994年没
加藤尚武[カトウヒサタケ]
1937年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程中退。京都大学名誉教授。鳥取環境大学名誉学長。専門は哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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