平凡社ライブラリー<br> 豊乳肥臀〈上〉

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平凡社ライブラリー
豊乳肥臀〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 655p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582768039
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0397

出版社内容情報

世界中の美しい乳房の前に跪き、その忠実な息子になりたい――構想10年、執筆90日、スキャンダラスな内容でたちまち発禁処分となったノーベル賞作家渾身の代表作、ついにライブラリー化!

内容説明

抗日運動、内戦、中華人民共和国誕生、文革、改革・開放、姦通、駆け落ち、死姦、身売り―激動の現代中国史を背景に繰り広げられる、八歳まで母乳しか受けつけずに育った混血男児・上官金童とその母、そして八人の姉たちの数奇・摩訶不思議な運命模様。

著者等紹介

莫言[モオイエン]
1955年2月、山東省高密県の農民の子として生まれる。幼少年期に文革に遭い、生まれた村で労働のかたわら、兄の教科書や旧小説で、文学に目覚める。76年に人民解放軍に入隊、81年頃から創作を始める。85年に『透明な赤蕪』で文壇にデビュー。翌86年、『紅いコーリャン』で、中国農民の原始的生命力を描いて、不動の地位を確立。97年、人民解放軍を除隊、検察日報に移り、2007年文化部中国芸術研究院へ移る。2012年、ノーベル文学賞を受賞

吉田富夫[ヨシダトミオ]
1935年、広島県生まれ。63年、京都大学大学院修了。中国現代文学専攻。佛教大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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やいっち

25
本書の特徴は莫言の表現そのものにある。マルケス、ドノソ、フォークナー。さらに、莫言が本書を書いた時点では、相互共に影響関係はないだろうが、どこかしら、『精霊たちの家』の作家イサベル・アジェンデの作風というか雰囲気をも感じてしまった。こうした、スーパーリアリズム的叙述は現代文学の共通項のようにも感じられる。 中国の戦後の歩みを見てみると、過酷なものだったことが分かる。そんな中国の一面をでも描くには、文学的手法も既存のものでは追い付かないのだろう。作家の直面する現実の圧倒的な塊の凄みを感じる。早速、下巻へ。2018/04/29

メルコ

9
中国現代史の抗日運動、内戦、共産党による軍事政権をたどりながら、とある一家の数奇な運命を辿る長編。主人公はおっばい大好きで8歳まで母乳で育った少年で、8人の姉がいる。話は母親や姉たちが時代の荒波にのみ込まれながらも、時代をわたり歩いていく姿を描いている。その描写はときにマジックリアリズムのようでもあり、島国の人間から見た大陸国の人間の特徴を描き出している。内容はずっしりと重く、登場人物も多くて、読むのに時間がかかった。2024/03/18

イシザル

5
「山崎豊子」のように面白く、 詩は朝露に消えていく「長谷川等伯 松林屏風」のようだ。2017/12/28

みあすま

3
抗日戦争から国民党と共産党の内戦、毛沢東の時代を経て、自由化へ……激動の中国現代史を背景に描かれる農民上官一家の物語。母魯氏がもうけた娘たちは、一度惚れ込むと止まらぬ恋愛体質で、日本の皇軍の協力者から共産党の権力者まで、さまざまな派閥の男たちと上官家を切り結ぶ。それゆえに浮き沈みの激しい上官一家の境遇は、ページを捲る手を止まらせない。もうひとつ、物語を貫く軸となるのが、主人公金童の乳房への執着だ。この変態的な乳房への執着でもってブラジャーの会社を作り、一儲けするも陥れられて没落してしまうあたりは、喜劇の様2017/04/01

nbhd

3
人類のうちの、いわゆる”男子”に普遍であるかと思われた「おっぱい大好き」の精神も、戦中戦後の中国の激動とくらべると、どうも影が薄くなる。母と8人の姉とおっぱい大好き少年の物語、戦時中から現代まで、悲劇は8人姉妹に襲いかかる。戦争中は親日/抗日、戦後は共産党/国民党、共産主義/芽生えつつある資本主義と、「選んだ男」のポジションによって姉妹は分断を余儀なくされてしまう。そこらがあまりに壮絶過ぎて、宝石のようにきらきらする少年の「おっぱい大好き」の精神が曇るあたりはやや残念。それだけ中国史すげぇってことだけど…2015/08/12

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