平凡社ライブラリー<br> 怠惰への讃歌

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平凡社ライブラリー
怠惰への讃歌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582766769
  • NDC分類 133.5
  • Cコード C0310

内容説明

労働生産性が向上して、それでも同じように働けば、過剰な生産と失業が生まれるのは当然。では、どうすれば?働かなければいいんです!働くこと自体は徳ではない。働かない時間を、価値ある生の時間を得るためにこそ、人は働く。明快に説かれる七十余年前の提言、半世紀前の翻訳が、いまこそ深く胸に落ちる。十五篇の名エッセイ。

目次

怠惰への讃歌
「無用」の知識
建築と社会問題
現代版マイダス王
ファシズム由来
前門の虎、後門の狼
社会主義の問題
西欧文明
青年の冷笑
一本調子の現代
人間対昆虫
教育と訓練
克己心と健全な精神
彗星について
霊魂とは何であるか

著者等紹介

ラッセル,バートランド[ラッセル,バートランド][Russell,Bertrand A.W.]
1872‐1970。イギリスの哲学者、論理学者。ケンブリッジ大学に学ぶ。第一次世界大戦に反対してケンブリッジの教授職を追われ、投獄されたのをはじめ、第二次大戦後には、核兵器廃絶運動(「ラッセル=アインシュタイン宣言」、1955年など)、ベトナム戦争反対(サルトルらと国際戦争犯罪法廷開催、1967年など)など精力的に活動した。1950年、ノーベル文学賞受賞

堀秀彦[ホリヒデヒコ]
1902年生まれ。評論家。東京帝国大学哲学科卒業。東洋大学教授、学長を務める。1987年没

柿村峻[カキムラタカシ]
1906年生まれ。東京帝国大学哲学科卒業。熊本女子大学教授を務める。専攻は中国文学。1997年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きいち

33
1935年。この哲学者は、むちゃくちゃ正確にその後の世界を見通している。ファシズム・ナチズム・日本の軍国主義が一時的な支持を得ること。共産主義を標榜した国家の行く末。ともに「勤勉」のダークサイドを現実化して。英米においても「怠惰」は彼の提言を現実にすることなく、仕事への勤勉さは世界を覆った。そしてだからこそ、今読む価値がある。◇ここでの怠惰は無為ではなく、組織への忠誠を全てとしないこと。効率重視で脇目も振らず一所懸命、の否定。個人個人が社会的活動との複線化を実現しようとすること。まさに今の本。2019/08/31

kayak-gohan

17
著者は英国の哲学者・論理学者。稀代の皮肉屋としても知られる。第二次世界大戦前後の世界に対する痛烈な批判を込めた十五編のエッセー集。タイトルにもなっている「怠惰への讃歌」や「『無用』の知識」などは、従来是とされてきた価値観に足払いをかけるような論説だと感じた。これまで学校や職場では勤勉を徳とし、功利的な知識を吸収することをもっぱら善とするような生き方を教え込まれてきたが、これが実は人間的な生き方からどんどん遠ざかっていることを鋭く指摘している。2022/11/19

テツ

15
90年近く前に書かれたラッセルの論考集。既に共産主義の行く末(失敗)と、その後の社会や労働に関する諸々についていての思考が綴られている。思考停止してただただ労働を美徳だとする価値観(単純に労働=労働に携わる時間とする価値観)が個人の幸福を、社会全体の満足度を低下させていくというのは理解できる気がするな。無駄で暇な時間が全くなく、生きるための労働だけに満ち満ちた人生。更にそれを(それのみを)楽しんで幸福だと感じる価値観が重なってしまったら、種としての人間の発展は消え去ってしまう気がする。2022/09/01

はなよ

15
怠惰への讃歌、というタイトルだけれども、実際には「疲れたら仕事でミスするからしっかり休むようにしよう。そうすれば教育も健全になり、子供達もしっかり育って、社会も良い物になっていく」というニュアンスの方が強い。真面目な内容ではあるものの、専門用語はほぼ使われて無くて、読みやすい。それでいて比較的新しい時代に書かれたものなので、現代の価値観からかけ離れることも無いし、かといって古代から続く教えをないがしろにしている訳でもない、丁度いい塩梅の本だと思う。2017/11/23

有沢翔治@文芸同人誌配布中

11
なぜこんなにも働かなくてはいけないのか、を追求したエッセイ。今だからこそ読んで欲しい。2015/07/29

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