内容説明
李白や杜甫から、夏目漱石や河上肇まで、古今の名詩を春夏秋冬に沿って紹介、背景の歴史や詩人の境遇などを盛り込んで、歯切れのよいエッセイで導くシリーズ第一弾。戦乱、憂国、左遷、放浪、愛別離苦…人生のそれぞれの局面で、限りなく心にしみる、くめども尽きぬ漢詩の魅力。入門者にも、再読者にも、絶好のアンソロジー。全四冊。
目次
新春―真山民
雪と豊年―査慎行
欣欣向栄―陶淵明
春雪―王安石
斜川に游ぶ―陶淵明
落梅―陸游
人日―薛道衡
梅の花―王安石
抵抗の詩―文天祥
藍関の雪―韓愈〔ほか〕
著者等紹介
一海知義[イッカイトモヨシ]
1929年、奈良市生まれ。中国文学者。旧制高校理科から京都大学文学部中国文学科に進学、高橋和巳らとともに吉川幸次郎に師事した。神戸大学教授、神戸学院大学教授を歴任し、現在、神戸大学名誉教授。著書は、河上肇の漢詩に初めて光を当てた一連の河上肇論、また随筆や、『論語』の新しい読み方を提示した講義録等と幅広い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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