出版社内容情報
トールキンの研究者として知られるジョン・ガースは、本書で、『指輪物語』や『ホビットの冒険』の舞台は、どのような土地にインスピレーションを得て創造されたのかについて、非常に説得力のある自説を展開しています。150点以上もの図版、写真でたどる、「中つ国の生れた場所」。ファン待望の書。
内容説明
ジョン・ガースによる本作は、『指輪物語』が生まれる際に発想の源となった土地を探求する。掲載された100点以上の画像の中には、トールキン自身が描いた絵画、他の画家の作品、歴史的資料、地図、現代の写真が含まれる。ガースが突き止めた発想の元となった土地は、トールキンの愛した国内諸所に留まらず、東西南北、海外の各地に及ぶ。ガースは、トールキンの人生や作品に対する深い造詣を武器にして、トールキンの並外れた想像世界の創造過程に光を当て、中つ国のモデルについて、説得力に溢れた自身の新説を提示した。著者はまた、トールキンの個人旅行、広範な読書、オックスフォード大学教授としての学識と、創作活動との間の豊かな相互作用をも明らかにする。
目次
イングランドからホビット庄へ
四方の風
ルーシエンの国
岸辺と海
山の根
川、湖、沼沢地
樹々の絡み合う地
古代の刻印
守護するものとされるもの
戦地
工芸と産業
著者等紹介
ガース,ジョン[ガース,ジョン] [Garth,John]
イギリスの著述家。ファンタジー研究の分野で栄えある受賞歴を持つ『トールキンと大戦』の著者である。ハンプシャーを本拠にして、ガースは世界中で講演や講義を行い、多くの主要メディアの出版物に定期的に寄稿している。またコンサルタント、編集者としての活動も続けている
沼田香穂里[ヌマタカオリ]
1987年慶應義塾大学英米文学科卒業。1990年お茶の水女子大学修士課程英文学専攻修了。1996年同大学博士課程比較文化学専攻単位取得。現在慶應義塾大学・和光大学非常勤講師
伊藤盡[イトウツクス]
慶應義塾大学大学院文化研究科博士課程単位取得。信州大学人文学部教授。早稲田大学、慶應義塾大学非常勤講師。専門は中世北欧・英語文献学
瀬戸川順子[セトガワジュンコ]
1967年生まれ。1990年お茶の水女子大学文教育学部外国文学科英文学・英語学専攻卒業。1993年同大学修士課程英文学専攻修了。2000年同大学博士課程比較文化学専攻単位取得。現在和光大学・お茶の水女子大学他非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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