出版社内容情報
文学批評という画期的な方法によって、2000年の時代をへた聖書を読み解いて現代に甦らせる――最初に書かれた福音書に描かれているイエスのリアルな姿を浮き彫りにし、人々に示された驚きのメッセージを生き生きと伝える名著。
内容説明
文学分析という画期的方法によってイエスのリアルな姿を浮き彫りにし、人々に示された驚きのメッセージを生き生きと伝える名著。
目次
マルコ福音書の序章
第1段(1・14‐3・6) イエス、悪に対立する力…王国の接近―イエスの倒来
第2段(3・7‐6・6) イエス、問いただすみ言葉…王国の神秘―イエスとその身内
第3段(6・6‐8・30) イエス、人々の心をあらわにする者…神の王国の拡大―イエスはすべての者のパン
中心軸(8・27‐9・13) マルコの福音書の折り返し点―人の心のなかの王国…
第4段(8・31‐10・31) 不可能にみえる道を、イエスとともに…イエスの道―王国に入る
第5段(10・32‐13・37) イエスとともに、歴史を裁きに…エルサレムの裁判―ダビデの王国
第6段(14・1‐15・47) イエスとともに、生きている神と出会う…人の子と神の子の啓示
マルコ福音書の結び
著者等紹介
ベールネール,ピエール・ムルロン[ベールネール,ピエールムルロン][Beernaert,Pierre Mourlon]
1937年、ベルギーのブリュッセル生まれ。1954年、イエズス会に入会。1964年、ルーヴェン・カトリック大学で哲学および文学博士。もっぱら新約聖書の研究に打ち込み、神学部を修了。1969年、カトリック司祭に叙階され、1973年までジャン・ラデルマーケスを補佐。『聖マルコによるイエスの善い知らせ』(ジャン・ラデルマーケス、イエズス会神学院、ブリュッセル、1974)に協力。1979年より、ルーメン・ヴィテ(国際宗教教育研究所)の聖書学教授。雑誌「ルーメン・ヴィテ」の編集長。他に数冊の著作があり、専門雑誌に多くの聖書研究論文を発表している
伊藤慶枝[イトウヨシエ]
1932年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。東京日仏学院正課卒業。ソルボンヌ大学語学検定取得。1980年および1983年、ブリュッセル・イエズス会神学院研究生(ラデルマーケス指導のゼミナール)。1957年‐1992年、宣教師アンリ・ビヤール神父(早稲田大学文学部講師、フランス文化功労賞受賞)の協力者として、日仏文化交流につとめる。パリの国立東洋言語文化学院(L’INALCO)講師、パリ郊外のモーにある私立総合学校職業専攻科講師、ランスの「日本が知りたい友好協会」講師を歴任。2006年、パリで死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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