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軍服を着た救済者たち―ドイツ国防軍とユダヤ人救出工作

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  • サイズ B6判/ページ数 225,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560083703
  • NDC分類 392.8
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ドイツ国防軍でなぜユダヤ人救済が行なわれたのか? 軍隊文化の両義性に着目し、「抵抗か協力か」の旧来図式を相対化する。

【著者紹介】
1940年生まれ。政治学・歴史学・哲学を学ぶ。1971年ミュンヘン大学で学位取得。1991年フライブルクで教授資格取得。1971年から1995年にかけて、フライブルク・イム・ブライスガウの軍事史研究所で歴史を研究し、フライブルク大学の歴史ゼミナールで近現代史を担当。ドイツ軍事史家の権威。

目次

歴史研究の問題としての国防軍援助者と救済者
ユダヤ人救済者と「仲間意識」―国防軍における共同体モラルと共同体テロル
アントーン・シュミット軍曹―ヴィルナの救済者
ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉―ワルシャワの救済者
カール・フォン・ボトマー大佐―疑わしきは国際法に則って
ラインホルト・ロフィ少尉―殺人行為の拒絶
エーリヒ・ハイム軍曹―ポーランドとベルギーの戦争捕虜援助者
ヴィリ・シュルツ大尉―ユダヤ人救済者にして脱走者
大尉フリッツ・フィードラー博士―ホロデンカの善人
カール・ラープス軍曹―青少年運動に魅せられた救済者
中尉アルベルト・バッテ博士とマックス・リートケ少佐
ハインツ・ドロッセル中尉―ベルリンのユダヤ人救済者

著者等紹介

ヴェッテ,ヴォルフラム[ヴェッテ,ヴォルフラム] [Wette,Wolfram]
1940年生まれ。作家。1971年博士号取得。1991年教授資格取得。1971年から95年までフライブルク・イム・ブライスガウの軍事史研究所に勤務。1998年以降、フライブルク大学の歴史研究室の現代史員外教授

関口宏道[セキグチヒロミチ]
1941年生まれ。東京外国語大学ドイツ語学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。マンハイム大学、ビーレフェルト大学に留学。玉川大学教授を経て、松蔭大学教授。専攻はドイツ現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スー

15
14ドイツ軍の中にも愛の為に・宗教心の為に・軍人としての誇りの為にそして人として恥ずかしくない生涯の為にユダヤ人を命がけで助けた人達が居た。読み辛い本でしたが助けを必要とする人を見の前にして助ける選択をした人達の想いは伝わりました。何人かはバレてしまい死刑にされてしまった人もいたが彼等の光跡がちゃんと忘れられずに少ないが記録されていることを嬉しく思う。脱走指定助かった女性とそのせいで連帯責任で妻を殺された夫が出会った時の怒りと悲しみはとても辛かった、彼等だ悪い訳でもないと思うがやはり責めたくなるのか。2023/02/06

tsubomi

9
2018.09.15-11.25:原題『Retter in Uniform』。'Retter'はドイツ語で救世主。深い意図はなかったものの結果としてユダヤ人を助けることになった人もいれば、自らの危険を顧みずに意識的に助けた人もいて、あの時代のドイツ軍でこういう勇気ある行動をした人がいたんだと心を揺さぶられました。その中には戦後に処刑されたり獄死した人もいて涙ながらに読了。特に印象深かったのはアント―ン・シュミット、『戦場のピアニスト』のシュピルマンを救ったヴィルム・ホーゼンフェルト、ハインツ・ドロッセル。2018/11/25

ケニオミ

9
スピルバーグの映画で有名になったシンドラーのようなユダヤ人を助ける民間人がいたのは頷けますが、規律を重んじるドイツ軍部にも本当にそのような人がいたのかという想いで読み進めました。やはりバレないために細心の注意を払う必要があったため、真相があまり表に出にくいようです。本書では11名が紹介されていますが、描き方が悪いのか、2,3を除いて臨場感に欠けていました。ポランスキーの映画「ピアニスト」のスピルマンを助けたホーゼンフェルト大尉のエピソードが一等興味深かったです。勿論スピルマンのCDをバックに読みましたよ。2014/08/13

ソフィア

7
一般的に焦点を当てられない、ユダヤ人を救ったドイツ軍人に的を絞った記録。「戦場のピアニスト」で有名なホーゼンフェルト大尉もいるが、善人である彼らが、犯罪者よりも記録に残されていないのは、皮肉なものである。全体的に、内容云々よりも訳が分かりにくい。そのせいで、内容理解に少し時間がかかった。印象的だったのは、ヴィリ・シュルツ大尉。愛は命を救うのか……。2016/03/02

Sosseki

1
軍人にも平時の感覚を保った人たちがいた。だが、圧倒的に少ない。軍という組織や戦時に抵抗することは難しい。始めることを止めないと。読みにくい翻訳だった。2014/08/03

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