内容説明
ゲッベルスの日記を克明に検証しつつ、その天才的なメディア戦略を浮き彫りにする画期的な労作。映画製作や検閲の実態、権力闘争で揺れるその人間像等に多角的に迫る。
目次
序章 ヨーゼフ・ゲッベルスの日記
第1章 「前衛派人物の極めて効果的な仕事」―精通者としての支配者?
第2章 「いまや我々がドイツ映画を掌握している」―映画産業の掌握
第3章 「いまや映画にとっても非政治的時期は終わりを告げた」―三三年から三九年まで 新しい映画への困難な道のり
第4章 「戦争がテーマを与えてくれる」―四〇年から四五年までの映画政策
第5章 「総統は、上映しない方が良いという考えだ」―ゲッベルスと映画の検閲
第6章 「ドイツ的英雄性の映画叙事詩」―プロパガンダ手段としての週間ニュースと記録映画
第7章 「総統はグスタフ・グリュントゲンスがお嫌いだ」―スター崇拝と迫害 新たな照明のもとに見たナチと映画芸術家
著者等紹介
メラー,フェーリクス[メラー,フェーリクス][Moeller,Felix]
1965年ミュンヒェン生まれ。映画史家、映画監督、プロデューサー、ミュンヒェン大学とベルリン自由大学で歴史、政治学、コミュニケーション理論を学ぶ。94年、ベルリン自由大学で博士号を取得。ナチ時代の映画に関する論文を多数発表している。また映画監督としても、ドイツ映画史を緻密に検証するドキュメンタリーを発表し高い評価を受けている
瀬川裕司[セガワユウジ]
明治大学国際日本学部教授。ドイツ文学・文化史、映画学専攻
水野光二[ミズノコウジ]
明治大学理工学部教授。ドイツ文学専攻
渡辺徳美[ワタナベナルミ]
明治大学商学部教授。ドイツ文学専攻
山下眞緒[ヤマシタマオ]
翻訳家。現代ドイツ文化の紹介を中心に広く翻訳活動に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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garth
fritzng4
ひろただでござる
あまたあるほし
ラガードー