出版社内容情報
急速な発展を遂げる中国経済。背景をなす一連の財政改革について、契約理論・ゲーム理論を分析ツールで体系的に論じた希有な一冊。
目次
第1部 中央地方関係(中国の中央地方政府間財政関係への契約理論分析)
第2部 所有制改革(「中国国有企業の民営化問題」への不完備契約(資産所有(財産権))アプローチ
中国浙江省における郷鎮企業の盛衰と市場経済の発展―不完備契約理論・ゲーム理論による考察
MBOを通じた郷鎮企業の民営化―制度の契約理論的分析)
第3部 国際経済―貿易vs直接投資(国際寡占におけるダンピング行動とアンチ・ダンピング法―無限期間・動的寡占モデルの考察と米中貿易摩擦への含意;「垂直統合型多国籍企業の出現(外資による国内資産の合併買収)」への不完備契約(資産所有(財産権))アプローチ)
第4部 産業組織―ゲーム理論を使った事例研究(ダブルモラルハザード、最適なインセンティブスキーム、そして関係的契約―「日中映画共同製作」への契約理論分析)
著者等紹介
鈴木豊[スズキユタカ]
法政大学経済学部教授、同大学経済学部長。経済学博士(東京大学)。1990年東京大学経済学部卒業。1995年東京大学大学院経済学研究科第2種博士課程単位取得満期退学。1995~1996年法政大学経済学部特別研究助手。1996~2004年法政大学経済学部助教授(情報経済論)。2001~2002年スタンフォード大学経済学部客員研究員。2002~2003年および2011~2012年ハーバード大学経済学部客員研究員。2004年~法政大学経済学部教授(情報経済論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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