内容説明
グローバル化された社会において人権、平和を追求するために、法と担い手に課された役割は何か。
目次
第1編 人権(憲法と家族の非相関構図―上杉慎吉『婦人問題』をめぐって(若尾典子)
レッドパージと「法の支配」―中外製薬事件最高裁決定再訪(長岡徹)
違憲審査基準としてのブランデンバーグ原則・再考(木下智史)
公益通報者保護に対する4つの視点
ドイツにおける労働者の職業の自由・覚書―採用と解雇をめぐって
社会権的利益の実現のための予算の憲法的統制
責任主体としての個―公務員の賠償責任と合衆国の最高法規
韓国の陪審員制度―準備過程と施行初年の成果を検討する)
第2編 平和(多面体としての憲法9条―1つの見取り図(君島東彦)
占領期日本のナショナリズム―山田風太郎の日記を通して(赤澤史朗)
済州島海軍基地設置反対運動を通して見る韓国の平和運動(徐勝)
日本における対日過去清算訴訟―韓国人による訴訟を中心に(金昌禄))
第3編 法曹養成(アメリカのロースクール教授から見た日本の法学教育改革(ジェフリー#ラバーズ)
日本における法曹養成制度改革の現状と課題(市川正人))
著者等紹介
市川正人[イチカワマサト]
1984年京都大学大学院法学研究科博士後期課程学修認定退学。博士(京都大学 法学)。京都大学法学部助手、三重大学人文学部講師・助教授、立命館大学法学部教授を経て、2004年より立命館大学法科大学院教授(2004年から2010年まで研究科長)。1997年より1999年までアメリカン大学国際関係学部客員教授、同大学ロースクール客員研究員。2002年から2007年まで司法試験考査委員
徐勝[ソスン]
1968年東京教育大学卒。韓国国立ソウル大学校大学院に留学中の1971年、国家保安法違反容疑などで国軍保安司令部に逮捕された。1990年、19年の獄中生活をへて、非転向で釈放。米国・カリフォルニア大学バークレー校客員研究員などを経て、1998年から法学部教授、2006年から立命館大学コリア研究センター長を歴任し、2011年4月より同大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。