現代の貧困ワーキングプア―雇用と福祉の連携策

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  • サイズ B6判/ページ数 479p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532491161
  • NDC分類 364.021
  • Cコード C3036

内容説明

中高年男性が陥りやすい長期失業、「失業率」では見えない無業の滞留化と生活困窮、30~50歳代が多いネットカフェ生活者、膨れあがる特養待機者と無届け施設の実態、社会のニーズ増とは無関係に進むハローワークの職員削減や福祉事務所の人員不足、豊富なフィールドワークに基づいて、雇用と福祉の現状・課題を徹底分析。さらにヨーロッパ・韓国など諸外国との比較を交えながら、3つの提言を示す。

目次

現代の貧困に対応できない日本の社会保障・福祉
経済成長と生活保障の関係
失業、貧困、ワーキングプアの動態
生活保護における自立支援―アンケート調査結果から見た福祉事務所の現状
生活保護における給付とケースワークのあり方
生活保護・福祉事務所改革論と地域福祉
就労支援とハローワーク
自治体による無料職業紹介事業の役割と課題
ネットカフェ生活者調査と住宅政策のあり方
特別養護老人ホームと生活保護施設における共通の矛盾
海外における雇用と福祉の連携
提言―ワーキングプアに対する政策を中心として

著者等紹介

五石敬路[ゴイシノリミチ]
1992年東京大学経済学部卒、2000年東京大学大学院博士課程単位取得退学。アジア開発銀行研究所を経て、東京市政調査会主任研究員。内閣府パーソナル・サポート・サービス検討委員会委員、京都生活・就労一体型支援政策研究会委員。専門はアジア経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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すのす

2
虫食いのように読んでたのをやっと読了。雇用と福祉の連携をテーマに、生保受給者の就労支援、ハロワと自治体の雇用政策、住居セーフティネット、社会的企業、海外の事例、と幅広に論じている。いまやってる仕事に密接に関わるので、頭の整理にもなった。2012/12/11

福田 順

0
(p409以降)欧米では日本とは違いワーキングプアと非稼働層に対する公的扶助制度が別個に整備されていること、結果としてある公的扶助の受給者が減っても別の公的扶助に移行することもあること、また日本では障害者の認定が厳しく、一般就労が困難であるにも関わらず、行政窓口で就労努力をするよう促されやすいことなどが分かった。評者は特に福祉関係の知識が不足しているので、今後勉強していきたい。2013/03/26

oko1977

0
表やグラフなど数値統計で非感覚論で冷静に貧困の現状を示した本。日本のセーフティネットは狭く手厚すぎることが、失業の長期化を招いているとしている。米国・英国・韓国と比較し、日本も見直していくべきだと解いている。2012/09/16

かわのふゆき

0
データが豊富。各章ごとのまとめがわかりやすい。調査リポート+提言。2011/06/17

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