経済史から考える―発展と停滞の論理

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経済史から考える―発展と停滞の論理

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532357573
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C3033

出版社内容情報

何が経済発展を導き、停滞をもたらすのか?再び成長を実現するには何が必要なのか? 経済史の第一人者が説く歴史の教訓。

内容説明

何が発展と停滞をもたらすのか?経済学の枠組みと第一次史料・マイクロデータの分析をもとに日本の経済発展を一貫して研究してきた経済史の第一人者が、広範にわたる歴史的イベント、人物などのエピソードを交え、経済発展の筋道、長期停滞脱出のための条件を浮き彫りにする。アベノミクスの柱の一つ、高橋是清財政をモデルとして打ち出された異次元緩和、マクロ経済政策、産業政策の妥当性から、企業・国家のガバナンス、立憲主義の考え方などまで、日本の経済・社会の歴史をふまえ、未来を見通す視点を提供する。

目次

経済の歴史からどう学ぶことができるか
「アベノミクス」をどう評価すべきか:1930年代との比較
マクロ経済政策の是非
根拠なき楽観の帰結
政策形成の理念と現実
経済成長のための戦略
歴史の視点から問い直すガバナンスと組織運営
危機対応への教訓
立憲主義の重み:何を改革し、何を守るべきか
歴史からの洞察:知恵と危うさ
政治システムと財政パフォーマンス:日本の歴史的経験
日本における経済発展と所得分配:戦前期の所得格差―府県別所得上位集中度の推計と分析

著者等紹介

岡崎哲二[オカザキテツジ]
1981年3月、東京大学経済学部経済学科卒業。1986年3月、同大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。1989年4月、東京大学経済学部助教授、1999年4月、同大学大学院経済学研究科教授。この間、スタンフォード大学経済学部客員教授(2002、2003年)、International Economic History Association(IEHA)副会長(2012~2015年)、IEHA会長(2015年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

99
久しぶりに読みごたえのある経済書を読んだ気がします。新年から辛口のことをいって申し訳ないのですが、最近の経済書を見るにつけ、安倍政権の太鼓持ちで猟官運動をしているような本を見るにつけ不愉快さが募っていたのですが、この本を読んで目を開かせてもらったような感じです。並みの経済学者よりも経済史を研究された方の方がはるかに勉強していると感じます。高橋亀吉や石橋湛山の精神を再度勉強してもらいたい気がします。この中でも第8章の「立憲主義の重み」だけでも読んでもらいたい気がします。2018/01/01

masabi

14
【要旨】現代日本の諸問題を歴史的視野から検討する。【感想】1月から良い本を読んだ。30年代の高橋財政と異次元緩和を比較し不況対策以上の効果はないとするなど経済史の知見を現代の問題に応用する。最近の課題でも歴史を振り替えると類似の事例が見つかるしそこから解決の糸口を探るという学問の王道の感じだ。経済から政治、立件主義まで広く話題は多い。戦前戦後と有能な政治家がいたんだなとつくづく思った。 2018/01/17

ペンギン伊予守

4
歴史的視野から現代を撃つというお手本のようで、今年の経済書のベストになりそうな予感。2017/11/23

templecity

1
戦前の経済と現代のそれと比較しながらの考察。過去に自民党の派閥争いの弊害が言われたことがあるが、良い意味での党内での議論があったという意味でナベツネは肯定している。日本がシリコンバレーの様に発展するには失敗を容認することでの新陳代謝が必要。オープンイノベーション。企業の入れ替わり率が日本が5%に対して、米国は20%。2018/05/24

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