出版社内容情報
景気回復を謳歌する日本。これから日本に問われるのは、経済だけではなく、文化、外交面で本当に「強い国」になることだ。日本の有数の識者が国家の将来を語る好評連載企画「日本を磨く」を大幅に拡充し単行本化。
内容説明
日本経済新聞紙上で〇六年四月から開始した「日本を磨く」シリーズは、第一級の識者、経営者らに日本が取るべき針路を語ってもらったものである。ほとんどの識者が市場メカニズム、規制緩和、小さな政府などを「守るべき価値」と位置づけた上で、これをいかに磨くかが今後の日本の死命を決すると訴えている。多くの人が「市場」の大事さを強調しつつ、公共精神、自己規律との調和などをどう実現するかに言及している。今回出版するに当たり、〇六年一月から始まった連載企画「ニッポンの力」の関連インタビューも採録した。新聞掲載時に割愛した部分なども大幅に復活し、必要に応じて加筆修正も施している。
目次
第1章 新しい国のかたち(嫉妬から称賛の経済へ(奥田碩)
「気風快発」、自由の文明を(香西泰) ほか)
第2章 もっと強く(サムライ魂、起業家にあり(孫正義)
文化に根ざす革新力を(御手洗冨士夫) ほか)
第3章 小さく賢い政府を(日本のあるべき外交とは(中曽根康弘)
優先順位、国民に示せ(田中直毅) ほか)
第4章 美と徳をみつめて(古い構造壊し、世界へ(村上隆)
優れた人材、上手に使え(青木保) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ceskepivo
8
平和で豊かな日本を次の世代にどのように引き継いでいくか。これは現在の日本人が考えなければならない最も重要な論点であろう。各界のリーダーの言葉を集めたのが本書である。奥田碩氏「問題は、成功者に嫉妬し、引きずりおろす力が日本に強いことである。それでは、経済全体が沈滞する。人間、社会が発展していくためには、嫉妬の経済学ではなく、成功者を尊敬し、それを目標に自分も頑張ろうという「称賛の経済学」に転換すべきであろう」。 2015/08/30
メルセ・ひすい
0
8-41 赤146 どうすれば日本が世界から尊敬されるか? 29名 奥田碩、香西泰、ビル・エモットら第一級の識者、経営者らが日本が取るべき進路を語る、輝く「強い国」をつくる22世紀へのメッセージ。『日本経済新聞』の「日本を磨く」シリーズをまとめる。 2010年のトヨタの凋落は???奥田は恥。2007/04/27