日経プレミアシリーズ
人はなぜ“上京”するのか

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  • サイズ B40判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532261436
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C1236

内容説明

上昇志向か、漂流なのか、それとも「何気」に?若者たちは何を求めて東京に集まるのか―『坂の上の雲』の時代から、団塊世代の集団就職、ギョーカイ人の時代を経て、『下妻物語』的ジモト志向に至るまで。時代により変遷する上京への社会意識をたどり、人口一極集中の本質を追う、はじめての“上京”論。

目次

第1章 上京、青雲編。(「姿三四郎」にみる求道的上京;漱石、鴎外が描いた上京青年像 ほか)
第2章 上京、失意編。(夢野久作に読む関東大震災後の東京;田舎を嫌うのは「不良性」 ほか)
第3章 上京、団塊編。(五木寛之にみる「団塊以前」の上京;青山のバラックに居候した野坂昭如 ほか)
第4章 上京、業界編。(フォークソングは地方出身者のもの;四畳半一間からユーミンの世界へ ほか)
第5章 上京、頓挫編。(団塊ジュニアにとっての東京;上京→定住のライフコースは実現困難に ほか)
おわりに(都市‐村落から中央‐地方へ;ヒエラルキーを上がるには上京するしかない ほか)

著者等紹介

難波功士[ナンバコウジ]
1961年大阪市生まれ。84年京都大学文学部卒業、同年博報堂に入社。93年東京大学大学院社会学研究科にて修士号を取得。96年より関西学院大学社会学部専任講師、2000年助教授を経て、06年同教授。専攻は広告論、メディア史、ユース・サブカルチャーズ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

3
2012年初版。当時の書籍やコメントから明治から現代までの上京に関する行動や考え方の変化をみた一冊です。リリー・フランキーの東京を掃除機に擬するイメージはなかなか興味深いです。いまでは普通の人も個人的に情報発信できる時代なので今後まとめるときはもっと広く資料を渉猟しなくてはならないようですね。2015/02/12

shm

2
団塊世代、郊外団地から始まり、西原理恵子、ロスジェネ、秋葉原事件の加藤クンまで。期待通りだったが、もう少し人口移動や社会階層も交えたハードな議論があってもよかったのと、高等教育が東京に集中している影響も大きいんではないかな。地方育ち→東京以外で高等教育→上京して働く身としての独白。2012/05/16

たぬき

1
題名があれ”2012/12/11

新井徹

1
明治からゼロ年代にかけて、時代ごとの「上京」意識、実態の変遷を辿っている。ただ、通読してみるとそれは日本の近代史、現代史とほぼイコールだ。近代、現代において日本史とは東京史であるということである。「あとがき」にあるように、「上京」は編集者から与えられたお題であり、「上京志向」の無い著者は戸惑ったという。思い入れが感じられないのはそのためか。「上京」をテーマに、東京ではなく地方を照射する方法論もあったのでは?上京するしないのクラスタ、上京者の出身地と首都圏居住地の相関など、もっと掘り下げようもあったと思う。2012/04/19

ああ無情

0
18歳の自分へ。2013/11/26

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