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内容説明
韓国大使、フランス大使を歴任した元外交官が距離感の深層に迫る。日本書紀、古事記、源氏物語、平家物語、太平記、歌舞伎、「征韓論」、与謝野鉄幹、高浜虚子、平林たい子、小田実、中上健次―。古代から現代まで、日本人は朝鮮をどのようにとらえてきたのか。我々日本人の心の奥底にある朝鮮観のDNAに迫る。
目次
第1部 海を隔てた隣国像―朝鮮観の系譜(「外国」―大和朝廷の朝鮮観;近くて遠い国―貴族たちの朝鮮観;武士の時代―蒙古襲来、南北朝・室町時代の両国;秀吉・家康・秀忠にとっての朝鮮;江戸時代―知識人の朝鮮観と庶民の朝鮮観;明治の隣国観)
第2部 近代化の光と影―文学のなかの朝鮮人観(近代化に遅れた国;ロマンの国の光と影;断絶の便法―何が障壁を作り出したのか;共通性のわな;連帯意識の深層;罪悪感の奥にあるもの)