感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
4
「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」の解説本のような内容。副題に”こころの医療と支援”とある。最後の章で斎藤環氏がふれているように、ひこもりの問題は、医療化と脱医療化に引き裂かれて議論しがちであり、本書も一部の家族にとっては大きく反発のある部分であろうが、現在あるひきこもり支援論の中で基本となる考え方。上記ガイドラインを読んだあとで、読むとよりよく理解が進むのではないか。第6章の個人療法、第7章の集団療法(”療法”などという言い方を気に入らない人はいるだろうが)は、非常に問題が整理されていて、精2012/06/11